カリキュラム概要
医療・福祉マネジメント研究科では、読み、話し、書く力を開発します。
専門科目を設けることによって、充実したカリキュラムを構成しています。
導入科目
院生をスムーズに研究や大学院生活に導入するための科目です。多くの講師によるオムニバス形式の講義を通じて、研究課題の発見・設定や研究方法を学びます。
基礎科目
基礎科目は、社会福祉領域と医療福祉サービス領域、そして組織・人材マネジメント領域 のそれぞれの院生において、基礎となる科目です。
講義としては、それぞれの領域に対応する「福祉サービスマネジメント概論」と「経営管理概論」および領域共通の「研究方法概論」の3科目を選択推奨科目として配置しています。演習系・研究指導系の科目としては、「基礎演習」と「研究基礎」の2科目(ともに必修科目)があります。
- 基礎演習
- すべての領域に共通し、かつ、研究者にも高度専門職業人にも求められる能力の開発を目的としています。そのため3つの領域合同の授業と、少人数の領域別授業の両方を組み合わせます。研究方法論についての統一導入講義や文献検索の実習、研究計画書の添削などを通じて、研究方法論や「書く力」を鍛えます。また、多様な立場、異なる背景を持つ院生が合同して討論するケースメソッド演習を体験します。
- 研究基礎
- 主に先行研究や文献をまとめるレビュー論文(小論文)の執筆指導を行ないます。実践や研究成果を文章にまとめる力は、研究者に限らず現場の高度専門職業人にも求められるものです。担当教員による添削など丁寧な個別指導を受けながら、実際に書くことによって文章作成能力を鍛えます。
専門科目
講義と演習が設定されています。
講義科目には、社会福祉領域と医療福祉サービス領域、そして組織・人材マネジメント領域 それぞれに共通する領域の計19科目があります。各自の問題意識に応じて、これらの中から講義を選択して履修します。
講義科目で得た知識や概念を討論で実際に操作し身に付ける場が演習です。所属する領域の演習 I ・ II の計2科目(8単位)が必修となっています。
研究科目
2年次に研究科目として「特別研究」と「実践研究」が配置されており、いずれかを選択します。
- 特別研究コース
- 研究力量の開発を目指す伝統のあるコースです。個別指導を受けながら修士論文を執筆します。
- 実践研究コース
- 福祉現場の高度専門職業人としての実践力の開発を主目的とし、集団で行なうケースメソッド演習を軸に進めます。この実践研究の成果は、個別の添削指導を受けて2本の「実践研究報告」としてまとめます。1年次の「研究基礎」で執筆した「小論文」を書き改めた「レビュー論文」1本と、この「実践研究報告」(A・B)2本の計3本が、修士論文に代わる「特定課題報告」となります。