特徴ある講義・演習(例)

医療・福祉マネジメント研究科の数ある講義、演習の中から特徴ある科目について説明します。

私の研究テーマと研究方法

大学院の「統一導入科目」として、位置づけられ、大学院で研究を始めようとする院生を対象に、本学の教員が取り組んでいる研究テーマや研究方法を紹介します。

10数名の教員がリレー形式で、自分の問題関心、研究の背景、研究方法論、研究者としてたどった道筋などを説明します。扱う領域は、医療・福祉・経営・心理・国際開発など多岐にわたり、教員の研究に直にふれることで、研究の楽しさの一端を垣間見ることができます。

福祉サービスマネジメント特講 I

優れた実績を持ち第一線で活躍する実務家によるリレー講義を中心に、受講者を交えたピアスーパービジョン式討論、担当教員のまとめなどを通じ、リアルに学ぶ実践的講義です。平日多忙な人や遠隔地の人も受講できるよう、開講を土曜日午後に設定しています。

講義テーマの例
  • 医療福祉のリスク・クライシスマネジメント
  • 医療機関におけるMSWのマネジメント
  • 株式会社の福祉経営戦略 高齢者協同住宅の取組み
  • 複合福祉施設の経営戦略と人材養成
  • 地域医療保健 HIV感染者の地域支援 アクションリサーチ
  • 医療福祉生協の地域福祉戦略 現状と課題
  • 多士業とのネットワーク 権利擁護 社会福祉士の独立
  • 福祉施設の福祉防災機能 災害とソーシャルワーク
  • 多世代共生の福祉 保育園と高齢者施設の融合
  • 社会福祉法人の理念経営 組織文化としての法人DNA継承
  • ピアスーパービジョン式討論と担当教員のまとめ

福祉サービスマネジメント特講 II

本学が学外者向けに開催している、医療・福祉分野の高度専門職業人に必要とされる知識やスキルの獲得を目的とした講座・セミナーを受講しレポート提出することで、単位認定申請が可能になります。

講義テーマの例
  • 夏季大学院公開ゼミナール (福祉社会開発研究所 主催)
  • ケアマネジメント研究セミナー (福祉社会開発研究所 主催)

基礎演習

社会福祉領域 と 医療福祉サービス領域 と 組織・人材マネジメント領域 に共通し、かつ、研究者にも高度専門職業人にも求められる基礎的能力の開発を目的とした演習です。研究方法論についての講義で研究方法を、文献検索の演習やレビュー論文(多数の先行研究を集め批判的に検討を加える論文)の執筆準備過程で情報を集め批判的に「読む力」を、研究計画書の添削指導やレビュー論文の書き方についての講義を通じて「書く力」を鍛えます。

またケースメソッド演習で、多様な立場、異なる背景を持つ院生が参加する討論を体験し、そこにおける Inter Professional Education(多職種連携教育)を通じ、多職種で構成される医療福祉現場における集団運営に必要な相互理解の視点や「プレゼンテーション能力」「コミュニケーション能力」を鍛えます。