国際福祉開発学部 国際フィールドワークⅠ
世界に飛び出して現場を見つめ、自分や日本社会を見つめ直す

開催実績
2022年度研修レポートより
マレーシア研修

様々な世代の人々とコミュニケーションを図り、多文化共生の精神を養えたとともに、同大学生との2週間にわたる交流は、マレーシアの同世代の若者の考えや生活の様子を理解し、今後の友好関係にもつながる貴重な体験となりました。
カンボジア研修

カンボジアの貧困解消と環境改善をビジョンに掲げるCRDTの取組について話を聞いたり、プノンペンの王宮や博物館を見学してカンボジアの歴史・文化を学んだりしました。
都市部を離れ、水道・電気のないトゥナウト島の村でのホームステイも経験しました。村人に出産・育児事情、職業などについてインタビューを行った他、20年以上トイレがなかった世帯でトイレ建設のボランティアを行いました。少しクメール語を勉強しましたが、言語の壁を乗り越え、表情とジェスチャーで意思疎通を図り、人々のつながりや生活様式を学びました。
日本研修

前半はひめゆり平和祈念資料館や旧海軍司令部壕を見学して戦争について学び、地元ガイドの方から米軍基地との関係について話を聞きました。
後半は読谷村で民泊を行い、日本人家庭で沖縄の生活様式を体験しました。民泊先の家族と文化交流をし、日本語で積極的にコミュニケーションを図りました。
From a student

研修先:カンボジア
近藤 里菜 さん
子どもの頃から海外の生活に興味を持っていたため、今回初めてカンボジアに渡航し、生活環境に着目しました。都市部、農村部を訪問して現地の人々の生活様式を観察したところ、水回りの設備と電気について日本と大きく異なる点があることに気付きました。
水回りに関していうと、都市部のトイレは水洗式、農村部は汲み取り式でした。農村部のトゥナウト島の住民は、川の水を瓶に溜め、生活用水・飲料水として使っていました。
電気に関しては、地域によって電力の供給に大きな差がありました。供給が不安定で、複数の電化製品を使うとブレーカーが落ちることがありました。
こうした日本との相違があるのは、政府や経済の状況によるものだと考察します。終戦からそれほど時間が経っていないため、手が行き届かないところがあるのではないかと思います。
この研修で、どのようにして人々が過ごしやすい環境をつくることができるのかを考えました。今回はカンボジアとの比較を行いましたが、今後は他の国との比較も行いたいです。複数の国の状況を知ることにより、より良いアイデアが生まれるかもしれないと考えています。
事前・事後学習について
本研修で用意されている事前学習では 1.研修機関・研修内容の紹介、 2.渡航国の特徴(社会、文化など)、 3.日本と渡航国との比較、 4.安全管理・危機管理等について学びます。そして帰国後にフィールドワークの総括としてレポート提出と報告集作成の作業があります。事前学習と事後学習ではSNS(ソーシャルネットワークキングサービス)の活用、メーリングリスト、ホームページ等も利用して学び、この学習活動を通して効果的なICT利用技能も習得します。
※本科目の関連科目:「国際ファシリテーション演習」、「英語プレゼンテーション」、「異文化理解」
渡航前の安全対策準備について
本学で実施する研修は本学学生のみを対象に、協定校・協力校の協力を得て開発し、安全面に細心の注意を払いながら企画されたものです。また、実施にあたって、引率者が全期間同行し、いつでも緊急時の対応ができるように危機管理対策本部を設置したりするなど、安全面の対策を講じています。皆さんも参加する上では自身で責任を持ち、安全情報や健康維持管理のための情報収集等を十分に行ってください。
研修国の安全情報など以下を参考にしてください。
外務省領事局海外邦人安全課 海外安全相談センター
TEL(直通):03-5501-8162
外務省海外安全ホームページ
外務省在外公館リスト