70年の歩みの先に広がる新たな時代へ。
学校法人日本福祉大学は、2023年度に学園創立70周年を迎え、2023年度から2025年度までの3年間にわたり記念事業を実施してまいりました。私たちは、この70周年を単なる通過点ではなく、「次の時代への出発点」と位置づけています。
これまで本学園は、建学の精神のもと教育・研究活動の充実に努め、社会に貢献する多くの人材を送り出してまいりました。その歩みは、多くの卒業生、保護者、地域の皆様、そして関係各位の温かいご理解とご支援によるものであり、改めて深く感謝申し上げます。
我が国は、少子化・人口減少が急激に進行し、地域社会における家族・コミュニティの形が大きく変容しつつあります。孤立や格差の拡大等、世代間・価値観の分断が顕在化し、人々のつながりが希薄化する現実も見過ごすことはできません。この複雑で困難な現代社会において、次世代が希望を持てる豊かな社会を継承できるか、大きな岐路に立たされています。
こうした社会において、福祉の理念を教育・研究の中心に据える日本福祉大学の役割は、一層重要になっています。福祉とは、支援を必要とする人だけのものではなく、人が生まれ、学び、働き、老いていく人生のすべての段階に関わり、誰もが安心して生きることのできる社会を支える基盤です。
人口減少社会において求められるのは、制度を維持することにとどまらず、一人ひとりの可能性を活かし、多様な人々が支えあう新しい社会の姿を作り出していくことです。本学は福祉を軸とした教育・研究・地域連携をさらに発展させ、こうした社会の実現に挑戦する人材を育成するとともに、人口減少社会における新たな社会モデルを提示する大学であり続けたいと考えています。
皆様の温かいご理解とご支援を賜り、本学の歩みにお力添えいただきますよう、心よりお願い申し上げます。