カリキュラム(作業療法学専攻)

4年間の学習の流れ

基礎から高度な専門性まで、
適切なプロセスに沿って積み上げる4年間

1年次

「ふくし」の基礎、医学的知識と技術を
ていねいに学ぶ

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作業療法学は、医学はもちろん心理学や社会学等も含めた学際的知識と技術が必要な学問です。医学の基礎をじっくりと学びながら、日本福祉大学ならではの「ふくし」の学びを進めます。

2年次

専門的な知識、技術、科学的思考力を高め
アセスメント力を獲得

写真:

確かな作業療法を提供するためには、より高度な医学的知識に加え、対象者の状況を正確に把握するアセスメント技能が求められます。そのための専門的な知識、技術、思考力を培います。

3年次

臨床実習にチャレンジ!
作業療法の総合力を高める

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医療施設を中心に長期の臨床実習を行います。実践を通じた学びによって、作業療法における総合的学習が深まるほか、保健医療福祉に携わる専門家としての素養が身につきます。

4年次

4年間の集大成として卒業研究、
そして資格取得へ

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大学4年間の集大成として、卒業研究に取り組みます。研究室の指導教員や仲間と協力し合い進める研究活動は大学ならではの醍醐味です。同時に、国家資格取得に向けて勉強に励みます。

主な実習先

多様な現場を知り 進路選びにも役立つ!

東京慈恵会医科大学附属病院/愛知医科大学病院/国立長寿医療研究センター/名古屋市総合リハビリテーションセンター/半田市立半田病院/公立西知多総合病院/碧南市民病院/豊川市民病院/岐阜県立多治見病院/一宮市立市民病院、豊田厚生病院/厚生連海南病院/知多厚生病院/稲沢厚生病院/中部ろうさい病院/旭労災病院/知多リハビリテーション病院/上飯田リハビリテーション病院/善常会リハビリテーション病院/刈谷豊田総合病院/小林記念病院/名古屋掖済会病院/済衆館病院/あさい病院/もりやま総合心療病院/共和病院/刈谷病院 など

学生の卒業研究テーマ

  • 体幹装具装着時・非装着時の起立着座動作―下肢の筋活動と関節角度の変化―
  • 失語症とリハビリテーション ―認知神経心理学的アプローチ―
  • バランスボールを用いた姿勢制御の仕組みと介入による変化
  • 高齢者の身の回りの活動と認知機能の関係の検討
  • 読字障害の構造と作業療法介入 ―3つの障害仮説―
  • 臨床実習や職場における協調的な対話に向けた対人関係の構築

科目PICK UP

作業療法のあらゆる領域を高水準に学ぶ

身体領域

脳卒中・パーキンソン病・脊髄損傷・手の外傷など作業療法の対象となる主要な疾患・障害の評価から治療までを高い水準で学びます。4年次の「上肢運動機能リハビリテーション」は最新の知見に基づく高度な治療法を教授します。

発達領域

こどもの作業療法は、からだ・こころ・認知面の発達状況を多角的に捉え、一人ひとりに合わせた"オーダーメイド"で実施します。「小児作業療法学Ⅰ・Ⅱ」では臨床の実際の例を示し、こどもの健やかな成長を促すための知識と技能を学びます。

精神・認知領域

作業療法士の最大の特長は、精神・認知領域におけるエキスパートであるということです。「作業療法介入法」では目覚ましく発展する最新の精神・認知領域の作業療法について実習を交えながら実践的に学びます。

高齢期領域

高齢期は複数の疾患や障害を持つ方が多く、ある疾患の発症を契機に二次的障害が発生しやすい点も特徴です。「老年期作業療法学」「認知症リハビリテーション」では、総合的なアセスメント能力と介入技能を学びます。

学びの紹介

国家試験対策も卒業研究も、すべての経験が力に。

4年次は実習や国家試験勉強、卒業研究などやるべきことが多く、大学生活の中で最も忙しい時間を過ごしました。その中で助けられたのは、研究室単位で毎日行われる国試対策。わからない箇所は仲間同士ですぐに教え合えるので心強く、効率よく学習を進める力がついたと感じます。また卒業研究では、先生が携わっている在宅リハビリテーション用アプリ開発に関わる機会をいただき、企業の方と連携して取り組む貴重な経験ができました。

卒業研究テーマ

上肢機能訓練用タブレット版アプリケーションの開発

私を変えた科目

  • 生理学

    リハビリテーション治療の基礎となる、生体における情報伝達のしくみを理解する授業です。この科目含む1年次の基礎科目は一人で学ぶのではなく、友人同士で楽しみながら学ぶことを大切にし、長期記憶につなげました。

  • 生理学

    リハビリテーション治療の基礎となる、生体における情報伝達のしくみを理解する授業です。この科目含む1年次の基礎科目は一人で学ぶのではなく、友人同士で楽しみながら学ぶことを大切にし、長期記憶につなげました。

研究を通じて治療の効果を確かめるおもしろさ。

実習前には学部の充実した設備を活用して練習でき、先生や先輩方が親身に相談に乗ってくださる環境があったおかげで、安心して本番に臨めました。実習先の病院では、脳卒中片麻痺患者に対して振動刺激による治療を行う場面を見学。卒業研究でもこれに関連するテーマを扱い、さまざまな装置を用いて治療の効果を可視化するおもしろさを味わいました。この経験から、研究活動にも力を入れて取り組める大学病院への就職を決めました。

卒業研究テーマ

振動刺激が人体へ与える影響―筋伸張の有無による変化についてー

私を変えた科目

  • 基礎運動学

    スポーツが好きな私にとって運動学は特に関心の強い分野でした。人が動作をするにあたり必要な筋肉などの運動器の構造と機能、運動力学の基礎を学び、各器官がどのように連携しているかについても理解を深めました。

  • 解剖学Ⅰ

    作業療法の基礎である、人体における運動器・神経・内臓器の形態や構造についての知識をしっかりと身につけました。覚えることが多く苦戦しましたが、友人と出題し合うなどみんなで協力して乗り切ることができました。

LAB

研究室紹介

学生が主体となって議論したり自分で選んだテーマに沿って
地域で実践したりしながら学びを深めます。

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