教育・心理学部 お知らせ

 

学生が多文化プレスクールに参加しました

レポート
2024年02月16日

1月27日(土)に豊橋市にある岩田集会所で開催された「多文化プレスクール」に、教育・心理学部松山准教授のゼミに所属する学生8名が参加し、地域に住む外国にルーツをもつ子ども・保護者の方々と凧づくりや伝承遊びなどをしました。

愛知県では、外国にルーツのある子ども達が小学校入学の際に抱く学校生活に関する戸惑いを軽減するために、2006年度から初期の日本語指導や学校生活指導などを目的としたプレスクールモデル事業を実施しています。そして、豊橋市では、小学校入学を控えた外国にルーツのある5歳児を対象に、およそ半年間の多文化プレスクール事業を展開しており、本学の学生は月に1度、同活動に参加しています。
学生達は、多文化プレスクールに参加するにあたり、季節の食物や行事などをテーマにした遊びを構成し活動の準備していました。特に、遊びを通して子ども達に日本のことや就学前に知っておきたいことを学べるように配慮していました。また、プレスクールに参加する子どもたちは、日本語を聞く・話せるレベルもさまざまなため、極力、「見ただけで何をするか分かること」を大切に、説明方法などについても事前に検討をして、本企画に臨みました。

参加した児童は初めての凧揚げやおはじき、お手玉に嬉々とした表情で、積極的に参加していました。

多文化プレスクールについて

日本の教育では、算数では「おはじき」を例にするなど、日本文化が基本になっている学びもあります。これらは家庭や保育園で学んだことが基礎となりますが、外国にルーツをもつ子どもは、その経験ない場合が多く、学校での学びについていけないという課題も起きます。こうした課題を解消しスムースに日本の学校生活が行われることを目的に、多文化プレスクールは行われています。

※愛知県の小・中・高等学校には、全国で最も多い 16,814 人の外国人児童・生徒が在籍。 (2021年5月 文部科学省「学校基本調査」より)