在校生・卒業生の声

安井 紀貴さん

2022年3月卒業
愛知県/五条高等学校 出身

就職・進路先
愛知県 特別支援学校教諭

現場での気づきにまっすぐ向き合い
とことん考え、社会に問いかける人に。

特別支援学校で、現在は主に肢体不自由の子どもたちに対する教育を実施しています。教室で授業を行うだけでなく、モルックやボッチャなどのゲームや「遊び」を通じて、身体の使い方やコミュニケーションの取り方などを伝えることもあります。こうした活動においては、大人である教員が、鬼ごっこやカードゲームなど子どもの頃に遊んだ記憶を振り返り、「思いっきり遊ぶ」感覚を取り戻すことが大切です。私自身、大学周辺の豊かな自然の中で、先生や学友と身体を動かしながらさまざまな遊びを学んだ経験があり、これが現在の仕事の土台になっていると感じます。

教員として働く中で、日々多様な疑問に直面します。そのため定期的に美浜キャンパスへ足を運び、図書館で教育・社会福祉・医療・心理・哲学など多分野の書籍に触れたり、大学の先生方と対話を重ねたりしています。卒業して数年が経つ今でも、不思議と学生の頃のように疑問を探究する意欲が溢れ続けています。教育現場で目の当たりにした問題から目を背けずに、「なぜそうなのか?」「どうすればいいだろうか?」ととことん考え理論化し、社会に問いかけることのできる人をめざしています。