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社会福祉学部セミナー~子どもにかかわる仕事と学び~in茨木(8/6)を開催しました

レポート
2022年08月18日

8月6日(土)に大阪府にある茨木市福祉文化会館(オークシアター)で『日本福祉大学社会福祉学部セミナー~子どもにかかわる仕事と学び~in茨木』を開催しました。

写真:日本福祉大学社会福祉学部セミナー~子どもにかかわる仕事と学び~in茨木

当日は中学や高校教員をはじめとする子どもにかかわる仕事に従事されている様々な職種の方や、大学生、高校生など、約50名の方が参加され、子どもにかかわる社会的課題の共有や、仕事の理解を深めるための貴重な機会となりました。

野尻紀恵教授(社会福祉学部長)
会場の様子(約50名の参加者)

第1部に開催された、社会福祉学部長である野尻教授による講演では、「近年のヤングケアラーの現状について」をテーマに、ヤングケアラーの子どもがかかえる課題の共有や、実際の事例をもとに、ケアの方法を参加者とともに考えました。

※共有された事例は個人情報保護の為、改変されています。

第2部では、本学卒業生であるNPO法人キーアセット代表の渡邊守氏による「里親制度の現状と課題」をテーマに、現在の里親制度や課題、子どもが養育里親で育つということについてなど、現在の里親制度に関して学びを深める時間となりました。

渡邊守氏(NPO法人キーアセット代表)

続いて、現役のスクールソーシャルワーカーやユースソーシャルワーカー、ケースワーカー、児童指導員の本学卒業生を迎えたパネルディスカッションでは、参加者の声をリアルタイムに会場内で収集・共有できる「Slido」というアプリを使用し、参加者の関心事や質問を見える化してパネリストに回答いただくなど、今までにない形式の討論が行われました。『多職種連携に必要なこととは?』、『里親制度の国内外の違いは?』、『スクールソーシャルワーカーとユースソーシャルワーカーの違いは?』など、参加者からの多くの問いかけに対し、それぞれのパネリストから実体験を交えたお話を伺うことができました。他者の投稿する質問に同調すれば「いいね!」ボタンを押すというアプリ機能により、参加者の「共感」する場が広がり、より一体感を感じられる質の高い質疑応答を行うことができました。

写真:パネルディスカッションの様子
写真:パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

スクリーンに表示された参加者からの質問に答える様子

セミナー終了後に設けられた『質問・相談コーナー』では、講師の先生やパネリストの方に向けて、参加された専門職の方や高校生等が積極的に質問や意見交換をする場面が見られ、終始賑やかな交流の時間となりました。

今回のセミナーを通じて、参加された方々とともに、子どもにかかわる学びと仕事の理解を深めることができました。子どもに限らず、地域には様々な社会的課題があります。課題の解決を目指し、学ぶための機会を今後とも創出していきたいと思います。

(以下、アンケート一部抜粋)

  • 子どもとの関わりについて、工夫や視点が学べて、参考になりました。
  • 野尻先生の事例紹介で、生徒たちへの寄り添い方のヒントをもらえました。渡邊さんの講演で、子どもは「親」がひとりで抱え込まず、「みんな」で育てればいいんだ、と思えました。里親制度はその一つの形にすぎない。パネリストが様々な立場の方たちで、すばらしかった。
  • 正直メモを取るよりずっと前を向いて聴いていたいセミナーでした。うなづくことが多く子どもとかかわる仕事は改めて好きだなと感じることができよかったです。
  • 様々な先生方の考えを知ることができ、自分の臨床感を見つめ直そうと思いました。また、里親についても詳しく知りたいなと思いました。
  • 高校生として参加するのは不安だったんですけど、野尻先生のお話も、すごく共感できて、大学にいって、学んでいきたいな、と強く思いました。
  • 社会的に関心の集まっているテーマですが、とても丁寧な内容でかつ実践者へのエンパワメントにもなる有意義な時間でした。

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