在校生・卒業生の声

社会福祉学部4年(取材時) 金森 ゆきの
愛知県/大垣桜高等学校 出身
社会福祉学部4年(取材時) 金森 ゆきのさん

保育課程に進んだ理由

社会福祉法人白梅学園

高校生の時に介護の勉強をしており、授業で社会福祉士という専門職を知ったことがきっかけです。もともと子どもの福祉にも関心があったため、社会福祉士と保育士の勉強ができる日本福祉大学に入学し、保育課程に進みました。
また、最初の一年間で、ソーシャルワークとケアワークは常に連動していることを学ぶ事ができた事も、保育課程に進もうと決めた大きな理由の1つです。

保育課程の良かったところ

社会福祉と保育の2つの視点で学びを深められた事です。
保育課程では、社会福祉の勉強として、社会保障や、行政・個別計画、相談援助技術など幅広く福祉について学ぶ傍ら、保育の勉強として、発達や栄養、安全・楽しさ・年齢等を考えた遊びなどを学びます。
2つの視点の学びを通して、今を生きる子どもや保護者に向き合う事の大切さと、将来まで見据えたうえで、今できることを考え、社会に働きかける事の重要性を学ぶことができました。

実習体験記・思い出<施設実習>

私は2つの児童養護施設で実習をしました。
1つの実習先は年齢層が低く、未就園児も生活している施設だったため、おもちゃの取り合いや、年上の子どもに鬼ごっこで負けて泣いてしまうなど、子ども同士のトラブルが頻繁に起きました。どこまで様子を見ていれば良いのか、どこから仲裁に入れば良いのか等、手探りで実習が始まりました。
事前学習として、本やインターネットを駆使して調べた働きかけも虚しく終わり、止まらない子どもの涙に、頭を抱えそうになる事もありました。そのため、毎日職員の方が振り返りの時間を作ってくださった事や、同じ実習先の友達の存在が本当に支えになりました。
2つ目の実習先は比較的年齢層が高く、どのように関わったらいいだろうという、1つ目の実習先とは正反対の悩みに加えて、コロナが酷くなってきた時期だったため、今までとは違う生活スタイルや約束事に戸惑う子どもに、どのように対応したらいいだろうと悩む事がありました。この施設では毎日の振り返りに加えて、まるまる二日間、座学の時間があり、ひとつひとつの悩みに丁寧に相談に乗っていただきました。子どもとの対話の大切さや、働き方、地域の方との繋がり方など、その施設の特色をたくさん学ぶ事ができました。
どちらも宿泊で慣れない生活に加えて、記録が書けず、寝不足の日もありました。しかし、思わぬ事で子どもが泣き止み笑顔になった時や、早く遊ぼうと誘ってくれた時、初めて子どもが名前で呼んでくれた時、初めて挨拶を返してくれた時、私の下手なゲームにフォローを入れてくれた時、職員の方と実習内容に限らずお話ができた時など、疲れが吹き飛ぶ瞬間が数えきれないほどありました。