在校生・卒業生の声

中村 静花
愛知県/安城高等学校 出身
中村 静花さん

社会福祉学部を選んだ理由

社会福祉法人名古屋市社会福祉協議会

高校生の時に障害を持つ担任の先生と出会ったことをきっかけに、困っている人を助けられる人になれるように福祉を学びたいと思い、学部を決めました。また、社会福祉士の合格率の高さも本学の決め手の一つでした。入学時は具体的に目指す職はありませんでしたが、4年の月日の中で目指す職や社会福祉士を取得したい理由は見つけられると思うので、志望理由として福祉を学びたいという思いがあれば、大学生活の原動力になると思います。

社会福祉学部のよかったところ

社会福祉学部はフィールドワークの多さが魅力だと思います。さまざまな場面で施設や機関などの現場を訪れたことが自分の興味を見つけるきっかけとなり、座学で学ぶだけでなく現場の声を聴いて学生同士でフィードバックバックをすることでさらに学びを深めることができたと感じています。また、互いに切磋琢磨し合える仲間と出会えたことで、社会福祉士の勉強期間も乗り越えられたと実感しています。

実習体験記・思い出

私は児童養護施設で実習をさせていただきました。実習中、あることで泣いてしまったA君が「大人はここが安心して暮らせる場所だというけれど、全然安心できない。おうちに帰りたい。」と私に伝えてくれたことがありました。彼はまだ入所して間もない子だったので居場所を見出せてないというのは感じていましたが、入所以前の環境よりも施設で過ごす方が安心安全で良いのではないかと私は心の中で思っていました。しかし、その私の考えは施設の大人からみる最善の利益であって、A君の最善の利益ではないことに職員のお話から気付いた時、ソーシャルワーカーとして働くということは、人の人生そのものを焦点に支援を行うということであり、その人の最善の利益を中心にすることが大切だと学ぶことができました。
また、施設で生活する子どもの中には感情のコントロールが上手に出来ない子もいましたが、怒ってしまっても暴力を我慢できるようになっていたら、出来ていることを褒め、認めてあげること、すなわち成功体験の積み重ねで子ども達は成長するのだと改めて実感することができました。また、私自身、実習期間に声かけや約束の仕方など子ども達が敏感な部分で失敗してしまうこともありましたが、「1日で終わる関係ではないからこそ、失敗に囚われすぎることは無い」と教えていただき、自分らしく成長し、支援していくことが大切だと学ぶことが出来ました。実習を経て、私は卒業後社会福祉士として専門性を持って児童分野で支援がしたいと思うようになりました。