社会福祉学部 お知らせ

トップページ 教育 学部・学科・大学院 社会福祉学部 社会福祉学部 お知らせ 誰もが楽しめる「ボーダレス運動会」を企画・運営サポート

 

誰もが楽しめる「ボーダレス運動会」を企画・運営サポート

レポート
2025年12月22日

 2025年11月27日(木)、半田市体育館にて、障害のある方と大学生が一緒に楽しむ「ボーダレス運動会」が開催されました。本企画には、地域で障害のある方の支援を行う社会福祉法人ダブルエッチジェーの利用者30名・職員8名を含む計38名が参加し、本学からは社会福祉学部の1年生(吉川ゼミ19名、西本ゼミ17名)が運営を担当しました。
 本運動会は、「支援する側/される側」という関係ではなく、一人ひとりが役割を持ち、同じ場を一緒につくることを大切にした企画です。吉川助教と学生たちは、障害の特性や参加者の多様なニーズを事前に学びながら、「どうすれば全員がその人らしく参加できるか」を軸に、安全に楽しめる競技内容やルールを検討。約10種類の競技案から3種目を厳選し、道具の工夫や誘導の仕方などを9月から本格的に準備してきました。また当日は「初めてのペアでも安心して関われるように」と、学生が手づくりした名札マークを用意。準備体操では、体操が難しい方には楽器演奏で参加するなど、「誰もがその人らしく参加できるスタイル」を大切にしました。

学生がつくる“新しい運動会”

 当日の競技では、ペアで力を合わせて取り組む「借り人競走」、ユニークなアレンジを加えた「デカメガネ競走」、車いすの参加者も楽しめる「玉入れ」など、学生の発想と工夫が詰まったプログラムが並びました。参加者からは、「支援学校の運動会ではチーム戦が少ないけれど、今日は学生が一緒に動いてくれて、新しい経験になった」という声が寄せられました。
 一方、学生の中には、「最初はできないことが多いのではと思っていたが、工夫すれば一緒にできることが多いと分かってよかった」と語る者もおり、双方にとって新しい気づきと学びのある機会となりました。
 また、福祉施設スタッフの方からも「学生が垣根なく関わってくれる姿に、とても力をもらえた」とコメントがあり、地域側からの評価も高いイベントとなり、双方向に知る・学び合う機会となりました。
 競技で勝ったペアには学生手づくりのメダルが贈られ、会場は笑顔と拍手に包まれました。

 今回のボーダレス運動会は、障害の有無を越えてつながる体験を通して、学生が地域の多様性に触れ、共生社会の実現に向けた姿勢を育む学びの場となりました。本学では引き続き、「Well-being for ALL」という理念のもと、地域社会と連携した学びを推進していきます。