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「ウクライナに思いを馳せる」講演を実施しました!(社会福祉学部)

レポート
2024年11月21日

1024()に、社会福祉学部人間福祉専修の企画として、ウクライナ出身の花村カテリーナ先生をお呼びして、ウクライナ避難民の現状や心理的サポートの必要性・社会福祉に関わる人への協力の方法などを講演いただきました。また、前日にはスピンオフ企画として、~「話を聴く」を臨床心理の視点から解きほぐす~をテーマに学生とディスカッションを行いました。

花村カテリーナさんは、ウクライナ出身で、大学院にて臨床心理学を学び、臨床心理士および公認心理士の資格を取得しました。放課後デイサービスや精神医療センターの勤務を経て、現在は大学で心理学関連科目を教えながら、学生相談に従事しています。

2022年にウクライナへの全面侵略戦争が始まったことを受けて、日本にいるウクライナ避難民への心理支援活動を始めました。また、2023年に兵庫県の「創造的復興理念」を生かしたウクライナ支援検討会議委員を務めたのち、2024年から同プロジェクトのアドバイザリーに任命されています。

(担当教員:小林洋司)

   

~学生からの感想(一部抜粋)

講演の中で「心理の理論である性善説」が非常に印象に残った。できないからサポートをするのではなく、自分で解決できることが前提となっていることを知り、自分で解決することのサポートを行うという考えをもつことで、支援を必要としている方に寄り添う中で自分がやらなければならないという感情が少なくなり、支援したという自己満足で動かなくなると感じた。

 

・ウクライナから避難のため日本に来たことで、今までの当たり前が通じないこと、分からないことを聞ける場所がないことなど、生活への問題が出ていることを初めて知った。

 

自分が想像している以上に、ウクライナ戦争や避難民の実情の悲惨さや無力感、想いなどさまざまな葛藤を抱えていることを学んだ。自分が簡単な、軽率な言葉で、ウクライナの戦争について語ることは決してできないし、戦争の背景にはさまざまな人々の想いや感情が込められていることを知った。

・自分が想像していた以上の難しい現状や、精神面・教育面の問題などを知った。また、障害がある方や高齢の方などの避難の難しさの話も非常に印象に残った。これからどのような支援が必要なのか、自分にできることはどんなことなのかを調べたり聞いたりしながら、実践していきたいと思った。

  

花村カテリーナ先生の講演
集合写真(花村カテリーナ先生と)