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行政専修企画(1年生対象)で、法務教官講演会を行いました

レポート
2022年11月08日

2022年11月3日(木)、社会福祉学部行政専修における1年次ゼミ「総合演習」において、対面式のゲストスピーカーによる講演会が行われました。本学では、地域の実践の場から学ぶ地域志向教育を全学的に推進しており、司法公務員の一端を知るということもあわせて、当該演習科目において実施されました。
この日は、東京都の多摩少年院に勤務されている池田一院長(本学OB)をゲストスピーカーに迎え、「少年院における矯正教育と社会復帰支援-法務教官という仕事」というテーマのもと、行政専修の1年次生など約50名が熱心に受講しました。
受講生には将来公務員や司法福祉関連の仕事を志望している学生が多く、自らのキャリアプランニングも兼ねて、非常に熱心に学び、質問などを投げかけていました。
このように、社会福祉学部(行政専修)では、実社会と繋がった「活きた学問」の展開を図り、地域住民や生活者の立場・視点を感じ取る力などをこれからも涵養していきます。

池田院長による講義風景
学生との質疑応答風景

受講学生の感想(抜粋)

  • 少年院という施設の深く、リアルな状況を教えていただいて、とても興味深く聴くことができました。この仕事でのやりがいや醍醐味をおしえていただき、ありがとうございました。少年院にいる少年が社会復帰するために、どれくらいの段階なのか、復帰できるのかということを把握していて非常に良いと感じました。段階別に少年院の種類を分けていることもあり、細かく担当しやすいだろうと感じました。「人はみな変わる」という可能性を信じることができる良い職業だと思いました。
  • 少年院に入ってしまう子の過去は、誰からも愛されていなかった過去や虐められていた子が多いと知り、どうすればそのような子どもを減らすことができるのかを考えたいと思いました。
  • 親からの暴力への防御、他人から強く見られたいとしていた子たちが、少年院への入院を通じ、顔つきが変わっていく。その過程を見ることができることを知り、大変やりがいのある仕事だということを知った。一人一人が抱える問題性に着目し、改善していく「特定生活指導」がある。今まで一人一人に応じた教育をされてこなかった子たちにとっては、とても自分のことを見てくれているという自己肯定感を上げる教育だと思う。また、少年院を通じて、同じ境遇の子と出会えて、共感できる最高の友達もできるのではないかと考えた。

【社会福祉学部行政専修教員・湯原悦子、田中優】