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地域研究プロジェクト「フードプロジェクト」皆福米を収穫しました
2013年9月10日
日本福祉大学では、地域貢献をテーマに「あんしん」「にぎわい」「つたえる」の3つの要素をコンセプトとして、正課科目「地域研究プロジェクト」を開講しています。本科目は現在、科目内で8つのプロジェクトを展開しています。
その1つで、「観光農園の研究と農作物の生産、加工、販売」をテーマとするフードプロジェクトでは、「皆福米(かいふくまい)」と称した米づくりを行っており、9月9日(月)に稲刈りを実施しました。5月11日(土)の田植え作業の後、プロジェクトでは水田への肥料散布や除草作業のほか、大学キャンパス正門前にある畑での野菜づくりや観光農園を調査してきました。

気持ちの良い晴天につつまれた約10アールの水田には、収穫を待つかのように稲穂が頭を垂れています。参加した8人の学生たちは、地域農家で水田を提供する久綱進さんに収穫方法について指導をうけた後、手作業で稲刈りをスタート。学生の半数近くが稲刈りを経験していることもあり、慣れた手つきで収穫していきました。手作業で刈り取った稲穂の束は天日干しにするため、「はさがけ」に必要な稲木の設営を稲刈りと並行して行います。この作業はこれまで久綱さんにお願いしていましたが、今回初めて学生が設営を担いました。
参加した石黒優介さん(経済学部2年)は、「食に関して興味があり、フードプロジェクトの取り組みに魅力を感じて参加した。初めての稲刈りで慣れるまで苦労したが、気持ち良い天気のなか作業できて楽しかった。今後は美味しく食べる方法を考えていきたい」と感想を述べました。

◆学生たちは久綱さんの指導をうけつつ、横一線になって収穫をすすめます

◆作業時間の都合もあり、途中から機械による収穫となりましたが、2時間ほどで作業は終了しました
プロジェクトを担当する加茂浩靖准教授は、「学生たちが率先して作業を進める姿に成長を感じた。収穫した皆福米は、昨年度の経験者を中心に今後の展開を話し合うことになる。学生たちの自主性を尊重し、サポート役に徹することで更なる成長を促したい」と語りました。
昨年のフードプロジェクトは、皆福米を使って“きのこご飯”を作り、生協で販売するなどの取り組みを行いました。今年はどのような展開をみせるのでしょうか。

地域研究プロジェクトは以下を展開しています。
- フードプロジェクト(農作物の生産から商品化、流通まで体験的に学ぶ)
- 認知症買い物支援プロジェクト(認知症の人と家族が暮らし易い社会を考える)
- 災害ボランティアコーディネータープロジェクト(地域を基盤に災害対策や地域活性化について考える)
- 健康プロジェクト(運動による地域交流や障害者スポーツの普及を行う)
- みはまプロジェクト(町の活性化を図る観光事業の企画運営を行う)
- はんだプロジェクト(半田市の観光ガイドやまちづくり調査に取り組む)
- 地域ケアプロジェクト(地域を変える、動かせる人材の育成)
- コミュニティプロジェクト(災害時に有効な地域別防災計画案と避難計画案の作成、防災・避難訓練の実施)