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半田青年会議所主催「みんなで歩こう~あの感動がかえってくる~」に
地域研究プロジェクトが協力しました
2013年7月31日
日本福祉大学では、経済学部・社会福祉学部の学生を対象とした正課科目「地域研究プロジェクト」を2012年より開講しています。この科目は、地域貢献をテーマに、「あんしん」「にぎわい」「つたえる」の3つの要素をコンセプトとしており、指導教員が8つのプロジェクトを開設し、自治体や地域関係者と協働して様々な地域貢献活動を展開しています。
人のつながりによる地域活性化を狙いとする、災害ボランティアコーディネータープロジェクト(通称:VCPJ)では、半田青年会議所が7月27日(土)~29日(日)に企画した「みんなで歩こう~あの感動がかえってくる~」に賛同し、経済学部・社会福祉学部の学生12人が参加しました。

◆学生を対象とした事前説明会の様子
この企画は、半田市・阿久比町・東浦町・武豊町・美浜町・南知多町に在住・通学する小学校4年生から中学生を対象とし、静岡県湖西市から半田市までの約77キロを3日間で歩くもの。学生は協力スタッフとして、子どもたち約100人の体調管理はもちろんのこと、取り組みを通じて子どもたちの学びを促す役割も担いました。
開催初日の7月27日(土)は、湖西市のおちばの里親水公園を9時10分にスタート。子どもたち約10人と、チームリーダー、サブリーダー、学生を中心とした協力スタッフが1チームとなり、ゴールを目指しました。初日こそ晴天でしたが、翌日からは雨天の中での歩行となり、子どもたちや学生にとっては厳しいものに。疲れや寒さと戦いながらも、お互いに声を掛け合う歩く子どもたちの姿が見られました。

◆最後の休憩ポイントとなる半田緑地公園に到着。子どもたちはまだまだ元気です(写真中央)
休憩後、雨合羽を着用してゴールを目指しました(写真右側)
最終日となった7月29日(月)、西尾市にある愛知子どもの国をスタートしたメンバーは、衣浦トンネルを抜けて、18時20分、ついにゴール地点のアイプラザ半田に到着しました。保護者や半田青年会議所スタッフ約200人に拍手で迎えられました。ゴールの後、チームごとに発表された行動宣言では、「見てみぬふりをすることなく、助け合うことがチームを強くすることを学んだ」をはじめ、大人も見習うべき内容も数多く含まれていました。

◆ゴール地点のアイプラザ半田に到着。子どもたちは半田青年会議所の皆さんとハイタッチ!(写真右側)
今回の企画に参加した経済学部3年の森聡さん(静岡県・浜松学院高校出身)は、「この企画には、子どもたちへのサポートはもちろんのこと、最後までやり抜くことで何かを得たい気持ちで参加した。スタート当初は口数が少なかった子どもたちも、次第にお互いを励まし合い、支え合う姿が見られるようになり、成長を垣間見ることができた。半田青年会議所の皆さんには、サポートで疲れているなか、仕事のこと、働く意味などを聞くことができ、貴重なアドバイスを多くいただいた。本当に感謝している」と感想を述べました。このプロジェクトを担当する経済学部の後藤順久教授は、「青年会議所の取り組みは、大学ではできないもの。学生にとって多くの学びがあったはず。少しでもノウハウを学び、今後に活かしてほしい」と語りました。

◆子どもたちは舞台に用意されたテープをきりゴールしました(写真左上)
学生スタッフも笑顔でゴール、大切な思い出となったことでしょう(写真右下)
この企画は入念なリサーチやルールづくりなどがあって実現できるもので、学生に配布された行動マニュアルからも、子どもたちへの繊細な心遣いを感じさせました。子どもたちや学生へのフォローだけでなく、企画から運営までを一身に担い成功に導いた半田青年会議所の皆様に、この場を借りて心より御礼を申し上げます。
半田青年会議所では、学生を協力スタッフに迎えた事業の展開を今後も計画しています。