このページのメインコンテンツへ移動
  1. ホーム
  2. 学園・大学案内
  3. 学園広報
  4. トピックス一覧
  5. 地域研究プロジェクト「広報プロジェクト」始動!福だまりを取材しました
学園・大学案内

トピックス

地域研究プロジェクト「広報プロジェクト」始動!福だまりを取材しました

2013年6月26日

 日本福祉大学経済学部では、2011年5月に南知多町にある醸造会社「徳吉醸造」と共同で、のせる醤油「福だまり」を開発しました。販売当初はテレビや新聞など、各種メディアでも取り上げられるなど、大きな反響を呼びました。

 この活動は、経済学部の学生によるフィールドワークを中心とした「いもやプロジェクト」の取り組みの一つで、このほかにも、田植えや野菜作りなどの農業体験を通じて、生産から商品企画、販売などにも取り組んできました。

◆いもやプロジェクトで開発した商品の一部。
美浜町奥田地域の農家の田んぼで米づくりを行いました。生産したお米は「てんてこ米」と名付けられました(写真右)

 2012年よりスタートした地域研究プロジェクトは、地域貢献をテーマに「あんしん」「にぎわい」「つたえる」の3つの要素をコンセプトとして、経済学部と社会福祉学部の学生を対象に、正課科目『地域研究プロジェクト』を開講しています。この科目は課題解決型学習手法のPBL(※1)を導入したもので、現在、科目内で8つのプロジェクトを展開しています。

 広報プロジェクトは、地域研究プロジェクトや大学で行われる諸活動を、学生の目線で取材し情報発信することを目的に組織されました。開発から2年が経ち、これまでの経緯を知る学生も少なくなってきた福だまり。広報プロジェクトの始動にあたり、福だまりに対する理解を目的に、徳吉醸造への取材を6月22日に行いました。

◆取材前に改めて作戦会議。心構えなどを改めて確認しました(写真左)
ツバメへの心遣いがうれしいですね(写真右)

 経済学部の1・2年生で構成された6名のメンバーにとって、取材そのものが初体験。取材前にはその表情からも緊張の様子が見受けられました。徳吉醸造株式会社の沢田社長自ら蔵の中を案内していただき、製造工程や開発に至るきっかけなどの説明を受けて、次第に笑顔も見られるようになり、積極的に質問する姿がみられました。

 その後は沢田社長を囲んでの座談会に臨みました。メンバーからは、学生と開発しようと思った理由や長期的に販売しようとを考えていたかなど、多くの質問を行いました。学生が聞き沢田社長が答えるという形で進んでいきましたが、途中からは沢田社長から学生に質問がでるようになるなど、大いに盛り上がりました。最後に、「学生が得意としているソーシャルメディアを活用した販売方法や、若いからこそ持っている感性を活かし、一緒に取り組んでいきたい」と沢田社長は語りました。

◆沢田美稲社長(写真左下)から製造工程について説明。学生たちは熱心にメモをとりながら聞いていました。

 取材後、学生たちは今後の活動方針について話し合いました。沢田社長から今後の活動についての提案が複数あり、福だまりを広げていく活動をしたい、広報プロジェクトとしてできることを考えていきたいなどの意見が出されました。

 産声をあげたばかりの広報プロジェクト。学生たちのパワーがどのような作用を福たまりや地域研究プロジェクトに生み出していくのか、大きな期待を抱きました。可能性を秘めた今後の彼らに期待し、追い続けていきます。

◆醸造所に併設された直販所(写真右上)
紅白にちなんで新たにデザインされた福だまりが、店舗中央に販売されていました(写真左上・左下)。

※1:PBL(Project-Based Learning)とは、実践的な教育手法の一つで、「プロジェクト型学習」や「問題解決型授業」と言われています。この手法の特徴は、教員の役割は何かを教えることではなく、学生の学習を支援することです。また、自治体をはじめとする地域関係者と組織的に課題に取り組むことにより、問題設定・解決力、コミュニケーション、チームワーク、リーダーシップ、創造性など、社会人基礎力に位置付けられる能力を養います。

地域研究プロジェクトは以下を展開しています。

  1. フードプロジェクト(農作物の生産から商品化、流通まで体験的に学ぶ)
  2. 公共プロジェクト(認知症の人と家族が暮らし易い社会を考える)
  3. 災害ボランティアコーディネータープロジェクト(地域を基盤に災害対策や地域活性化について考える)
  4. 健康プロジェクト(運動による地域交流や障害者スポーツの普及を行う) 
  5. みはまプロジェクト(町の活性化を図る観光事業の企画運営を行う)
  6. はんだプロジェクト(半田市の観光ガイドやまちづくり調査に取り組む)
  7. 地域ケアプロジェクト(地域を変える、動かせる人材の育成)
  8. コミュニティプロジェクト(災害時に有効な地域別防災計画案と避難計画案の作成、防災・避難訓練の実施)

各プロジェクトの取り組みの模様は、経済学部WEBサイト、またはFacebookページより確認してください。