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環境を大切にしながらビジネスを模索
経済学部「生物多様性に根ざす社会づくりセミナー」を開催しました

2010年09月30日

日本福祉大学はこのたび、経済学部と経済学部同窓会による協力のもと、日本福祉大学セミナーを開催いたしました。COP10パートナーシップ事業にも位置付けられ、「生物多様性に根ざす社会づくりセミナー」と題し、150人近い方々にご参加いただきました。

 第1部の基調講演には評論家で本学客員教授の富山和子氏をお迎えし、「水と緑の国、日本 ~地球環境時代における日本の役割~」と題したお話しをいただきました。先立って上映された「日本の米カレンダー映像詩」と講演を通して、富山教授は「日本の文化は農業や林業と深いつながりを持つ。水田や緑豊かな山の土が水を生み蓄え、あらゆる生命を育み、安全上でも重要な機能を果たしてきた。人間も含め、この土壌生成の仕組みに反すれば、生命の危機に直結する」と話されました。そして、「『水と緑と土』を上梓してから40年近く、反論や批判を受けながらも正論を訴え続けた。若者には、志を貫くことの大切さも忘れないでほしい」というメッセージで締めくくりました。

 続く第2部は「生態系サービスは何を生みだすのか」と題したシンポジウム。ここでは、豊かな生態系がもたらす様々な恵みを、経済の視点でシンポジストの方々に語っていただきました。財団法人あいち産業振興機構の藤井敏夫理事長は、環境行政やCOP10の開催準備に携わった経験を踏まえ、生態系サービスの価値について説明しました。農業組合法人伊賀の里モクモク手づくりファームの松永茂理事は、安全性や魅力に富んだ農作物や食品を作るだけでなく、その良さを消費者に伝えたり体験してもらうことで市場性と生産者の社会的価値が生まれると強調。美浜町竹林整備事業化協議会の松林正之理事は、竹林の整備によって生産された竹炭は輸入品との競合にさらされ、消費者から価値を認められつつも事業化が簡単には進まない課題について触れました。

 コーディネータを務めた経済学部の西村一彦教授は、それぞれの現場で取り組まれている工夫や努力を評価した上で、それらをつないで連携を生みだすことで、課題解決やさらなる発展が期待できるとまとめました。また、挨拶に立った経済学部の上田和宏学部長は、本学の経済学部では身近な地域で環境や農業というテーマで学べる「汗と土の香りがする経済学」が魅力の一つであることをアピールしました。

 経済学部では、国連人間環境会議(ストックホルム会議;1972年)で提唱された「グローバルに考えローカルに行動する」というスローガンを教育の様々な場面に取り入れています。今年度の取り組みでも、美浜町竹林整備事業化協議会との連携や、農業を取り入れたフィールドワークなどがあります。いずれも、身近な事例に学びつつ、広がりのあるテーマを考えるものです。

◆地球規模のスケールと身近な事例で環境問題が語られた基調講演。

◆シンポジストの経験と実践から生態系サービスの価値が浮き彫りになりました。