各学部の留学・海外渡航プログラム(健康科学部 - カレリア応用科学大学)

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カレリア応用科学大学との学術連携協定による「建築・都市設計デザインワークショップ」

フィンランドのカレリア応用科学大学と本学の学生が隔年で各大学を訪問し、ワークショップやシンポジウムを実施します。2023年度から交流が始まり、2023年8月に本学の学生がフィンランドを訪れ、カレリア応用科学大学の学生と建築・都市設計デザインワークショップを開催しました。

1. ワークショップの概要

「Creative Sauna」をテーマに、フィンランドが発祥であるサウナを題材にした設計ワークショップを行いました。現地の関連企業の協力も得て、企業訪問や実際にサウナを製品化する上での実務的な検討も行いました。

(1)参加大学と人数

カレリア応用科学大学 学生6名、教員3名 計9名 総計20名
日本福祉大学 学生10名、教員1名 計11名

(2)ワークショップ開催地

フィンランド共和国ヨエンスー市
(ワークショップ等は協力企業の保養施設を拠点として開催)

(3)ワークショップ実施スケジュール

1日目 ヘルシンキ到着&ヨエンスー市へ移動
2日目 関連企業・施設の訪問
3日目 設計デザインワークショップ
4日目 設計デザインワークショップ
5日目 設計デザインワークショップ
6日目 現地企業・関係者への提案発表
7日目 ヘルシンキ到着
8日目 名古屋到着

2. 本ワークショップ及び渡航による成果

(1)両大学学生の持続可能な素材選定と環境建築技術に関する知識の習得と設計を通じた実践力の向上

現地で利用できる自然素材を扱い製品を開発・製造する企業への訪問、関係者からのヒアリングを通じて日本とフィンランドの学生が混合チームで分析しました。またワークショップ開催場所の近くにある、豊かな自然環境を実際に訪れることで地域に根差した建築のインスピレーションを探りました(写真①)。
本学建築バリアフリー専修及びカレリア応用科学大学教員の指導のもと、環境に配慮した素材選定、快適性や創造性を向上させるサウナ空間の提案(写真②)を行いました。本ワークショップで時間の制約上、詰めきれなかったディテールは、帰国後に現地の教員、学生と引き続き連絡を取り合い、ブラッシュアップを進めています。

ワークショップの参考写真(①)
ワークショップの参考写真(②)

(2)LUKE(フィンランド自然資源研究所)の表敬訪問と研究所間連携協定の締結

LUKE(フィンランド自然資源研究所)の表敬訪問をして、将来的な研究協力について議論しました。LUKEは、フィンランド農林省の下で運営されている研究機関で再生可能な天然資源の持続可能な利用、健康と田園地帯の活力に基づいて競争力のあるビジネスを促進しています。研究所間の連携協定が2024年3月に締結され、木材を活用した中大規模建築の実現や持続可能な林業に関する共同研究を行なっていくことを確認しました。

3. 次年度計画(案)

今後は、環境共生や環境建築をテーマに、今回のワークショップで取り組んだサウナ空間以外の用途の建築にも活動を広げていく予定です。また、共同研究に関する協定を締結したLUKEとも密に連携して、国際共同研究を具体的に進めるべく計画をしています。
2024年度以降も引き続き、先進的な環境建築の訪問、合同建築設計ワークショップ等を開催する予定をしています。

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