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紛争下のウクライナ選手が本学でトレーニング -スポーツ科学部「バドミントン指導法演習」にウクライナ代表選手が参加 -

レポート
2025年10月31日

10月22日(火)、日本福祉大学美浜キャンパス内のトレーニング施設「SALTO」において、ウクライナから来日したパラバドミントン選手2名とコーチ1名が、スポーツ科学部の授業「バドミントン指導法演習」に参加しました。

本取組は、スポーツ庁が推進する国際交流・協力プログラム「Sport for Tomorrow」の一環として実施され、紛争や災害によって十分な練習環境を確保できない国・地域の選手等を日本に招き、国際競技大会出場を目的とし、トレーニングや合宿等の支援を行うものです。

世界トップ選手との交流を通じて学ぶ

今回来学したのは、パリ・パラリンピックの4位のオクサナ選手、ニーナ選手、アナスタシア選手、そしてウクライナパラバドミントン連盟のコーチ1名。3選手は11月5日から静岡県で開催される「Japan パラバドミントン国際大会2025」に出場予定で、来日前から約1か月間、国内各地でトレーニングを行っています。

当日は、選手同士での実戦練習の後、兒玉准教授が学生に対し、義足側と健足側のバランスの取り方、低身長の選手における打点の特徴など、障がいの特性を踏まえた技術指導の要点を解説しました。学生たちは、実際に選手とラリーを行いながら、プレーの違いや指導の工夫を体験的に学びました。

参加者の声

ウクライナの選手は、「日本は施設の整備が行き届いており、戦争のない環境で競技に集中できることをありがたく感じている」と話し、学生との練習についても「競技レベルに関係なく一緒にプレーできること自体が貴重な機会」と述べました。

学生からは「トップレベルのプレーを間近で体験でき、障害者スポーツへの理解が深まった」との声がありました。

共生社会の実現に向けた実践の場として

今回の受け入れは、さまざまなスポーツ支援を通じて「共生社会の実現」を体現する取組の一つであり、学生にとっても、競技を通じて多様性と向き合う実践的な学びの機会となりました。今後も日本福祉大学では、国内外の機関や団体と連携し、スポーツを通じた国際協力と教育活動を推進していきます。

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