工学部 お知らせ
学園創立70周年・半田キャンパス30周年事業 工学部開設記念シンポジウム 半田市亀崎にて「亀崎の伝統と革新」を開催しました!
創業天保8年の伊東合資本蔵という、時の移り変わりと重みを体感する空間を会場で、亀崎で生活している地域住民や大学生、高校生、大学教員、高校教員、日本福祉大学工学部との連携教育を実施している企業関係者など幅広い年代の参加者約120名とともに愛知県半田市亀崎地区の歴史・文化と、未来への挑戦について考えるシンポジウムを開催しました。
「亀崎の伝統と革新」をテーマに据えて、基調講演は、伊東株式会社 代表取締役社長の伊東優氏から「複合施設「伊東合資」を軸とした地域の活性化」と題してお話しを頂きました。かつて日本酒「敷島」の老舗だった伊東合資の休業からご祖父様が他界されて気づいた「敷島」の価値、そこからの酒蔵の復興。その後、亀崎酒造祭や蔵シカルmarchéのイベント実施などを経験し、「イベントで文化はつくれない」と痛感されたことから、文化を創るためには、「営み」であることが必要なのではないか、と想いを巡らし、新たな事業展開を見据えているお話まで、これまでの軌跡を丁寧に紡いだ先にある未来への更なる挑戦を、会場中が夢中になって聞き入っていました。



つづいて、亀崎まちおこしの会の澤田 佳久氏より江戸時代から続く亀崎潮干祭をはじめ、亀崎ならではの伝統文化を継承した多彩な行事の紹介や、子どもを中心に企画された数々のイベントなど亀崎という地区がこれまで培った地域資源を活かしながら、新たな企画を生み出し、上手に運営していく地域活性の根幹ともいえるお話をしてもらいました。

日本福祉大学 工学部 坂口大史准教授からは、「亀崎における学生を主体とした地域連携活動」をテーマに、坂口研究室のゼミ生 岡村 武登さん(建築バリアフリー専修4年)から複数の学生で亀崎地区でシェアハウスを拠点として生活をしていることで、地域住民と距離が近く、多世代が交流し、協力できる活動も多く、その中で、地域の課題や魅力に気づくことあるとのことでした。その気づきを、地域の子供たちと「ものづくり」をするワークショップや地域貢献活動に活かしており、「気づきを実践に転換できる場」を作ってくれているまちおこしの会の方々への感謝の気持ちが示されていました。
地域貢献という言葉を使いながら、実際は、自分たちのほうが得ているものが大きいと感じているという話が印象的でした。


パネルディスカッションでは、「亀崎の伝統と革新」をテーマに、登壇者からそれぞれの地域連携への考え方についてのお話がなされ、会場からは、伊東合資への更なる期待や日本福祉大学の学生に対して、学生の感性を活かした取り組みのアイデアなどが飛び交い、最後まで大きな盛り上がりを見せ、閉会しました。



