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工学部がJFEスチール知多製造所と協定締結 ~「ビオトープ知多」における産学連携による地域課題解決と本学の教育・研究活用~

レポート
2025年10月07日

本学工学部は、JFEスチール株式会社知多製造所(所在地:愛知県半田市)と、生物多様性保全活動拠点「ビオトープ知多」を活用した教育・研究連携に関する協定を締結しました。2025年10月1日、知多製造所にて調印式が行われ、地域の自然環境を守りながら持続可能な社会を築くための新たな一歩を踏み出しました。

本学工学部長福田教授とJFEスチール株式会社知多製造所 小原総務部長

協定の目的と内容

  • 本協定は、知多製造所が進める生物多様性保全活動を基盤に、産学が相互に協力し、地域課題の解決と教育・人材育成を進めることを目的としています。
  • 本学工学部は、環境建築の専門知識を活かした技術的助言を実施。
  • 知多製造所は、学生に対して「ビオトープ知多」を活用した研究機会を提供。

工学部建築学専修の特色と学び

本学工学部工学科建築学専修には、建築デザインコースと建築環境コースの2コースがあります。そのうち、建築環境コースでは「自然と共生した住環境の創造」をめざし、森林保護や生態系保全といった環境分野と建築設計の知識を融合して学べることが特徴です。学生は、一級・二級建築士、2級ビオトープ管理士といった資格取得も視野に入れながら、学外での実践的な学びを重視しています。 福田工学部長は調印式において「日本福祉大学は社会課題解決のために積極的にアウトリーチし、研究・教育の実践の場を切り拓いてきました。本協定も、双方にとって実りある協力関係となることを願っています」と述べました。

「ビオトープ知多」について

知多製造所の敷地内に広がる「ビオトープ知多」は、約2万㎡に及ぶ自然空間で、知多半島の生態系の再現と保全を目的に整備されました。2025年4月にはすでに「自然共生サイト」認定を取得している【認定名:知多半島グリーンベルト】で活動を行う「命をつなぐPROJECT」へ加入したことで環境省の「自然共生サイト」に認定され、地元の高校生と連携した米づくりイベントを開催するなど、地域と連携した活動が展開されています。工場の敷地内にありながら、知多半島の生態系保全に貢献する拠点です。工学部福田教授は、ビオトープ知多造成段階からの助言を行なってきています。

今後の展開

10月11日(土)に「ビオトープ知多」を訪れ、現地での見学会を実施します。広大なビオトープに触れながら、生態系保全の重要性を学ぶ機会となります。

今回の協定は、地域社会と大学、そして産業界が力を合わせて未来の持続可能な社会を築くための試みです。本学は今後も、課題が存在する現場に積極的に関わり、学生の成長と地域の発展を両立させる取り組みを進めてまいります。