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社会福祉学部(行政専修)・経済学部の合同科目(「政策形成実践特講Ⅰ」)において「最終報告会」が行われました!

レポート
2023年12月26日

 昨年度までは社会福祉学部行政専修の1年次生だけに開かれていた「公務員チャレンジプログラム」(課外科目)を装いも新たに、経済学部との合同科目「政策形成実践特講Ⅰ」(単位科目)として開講することになり、4月20日木曜日第1回目の受講生オリエンテーション以降、ここまで受講生たちは、現職の公務員や地域住民の皆様方との交流ならびに地域フィールドワークなど、チームを組んで演習を重ねてきました。


 今回、12月21木曜日15時15分から、美浜キャンパスの717教室において、今年度のテーマ提供自治体である、東海市様・知多市様のご関係の方々をお招きし、最終報告会を行いました。各パートの発表テーマは次の通りでした。

東海市パート

  1. 地域防災政策案
  2. 子ども子育て支援、その課題と政策案について
  3. 地域運営体制―交流を増やすためには-
  4. 自治体DX、その課題&政策案について

知多市パート

  1. 南粕谷地区のコミュニティ活性化に関する改善案
  2. 住民主体で住みやすいまちづくりは可能か~「ここに住んでいて良かった」と思えるようなまちづくり~
  3. 住民の声が反映されるまちづくり
  4. 「バリアフリー」の視点で考える南粕谷ハウス
  5. SNS,ICTツールを活用したまちづくり
  6. 若者が地域活動に参加をしたくなるためには

 なお、ご参加いただきました関係者の皆様からは、主に、次のようなコメントをいただきました。

  • 費用と効果のバランスを考えながら、さらに実現可能性をも追求する「政策形成」の難しさを感じ取ってもらえたのではないかと思う。
  • 今後、「政策立案」をしていく際、何のためにやっており、それらを解決する手法は何かということを考えながら、あわせて、自分の色や視点も織り交ぜていってほしい。現場は、そういった自治体職員を求めている。
  • 「政策」を構想していくヒントは、日常の何気ない出来事や風景の中にも垣間見ることができる。そういったことにも興味関心を持てる人になってください。
  • どのチームも、「連携・協働」の重要性をあげられていたように思う。今度は、自分たちが一歩踏み込んで、巻き込める起点になってほしい。

 このように、今回の受講生らは、フィールドである東海市と知多市において、現職の公務員や住民の皆様などが実際に直面する地域課題に取り組んだことで、政策の形成に必要な着眼点や心構えを少しは身に着けられたように思います。また、現職の公務員や地域住民の皆様方との交流を通じて、公務員などの仕事内容の具体的イメージをつかんでもらい、将来、公務員になることをめざすキャリア形成にも役立てられたように感じています。


 今後は、今回の提案を、一つずつ、現地の方との協働で実践していくことが必要となってきます。二年次以降も、フィールド実践演習などの科目を通じ、多面的な教育・社会貢献活動を展開し、さまざまな主体との連携を試みていきます。  

最終発表会の模様

参加学生の主な気づき(抜粋)

  • 行政・NPO・地域住民が連携し方針や各自の情報を共有する事が地域活性化に一番繋がると感じた。
  • 今まで「まちづくり」とは行政が中心となって行うと考えていたが、そうではなく、いかに地域住民を主体としていくかが大切であると学んだ。
  • グループワークをしていく中でグループでの協調性や発想力がとても重要だと感じた。
  • 協調性も大事だが自主的に考え自身の意見をしっかりと伝えることもグループ活動を行う上で大切だと思った。
  • 若者の興味がある事や必要な事を地域活動に取り入れることで参加する人が増え、地域での協力ができるようになることが分かった。

(担当教員:角崎洋平・田中優)