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社会福祉学部 斉藤雅茂教授の解説が9月4日放送のテレビ愛知の報道番組で放送されました
社会福祉学部 斉藤雅茂教授が、9月4日放送のテレビ愛知「5時スタ」、平賀吏桜アナウンサー担当の「これが知りたい」で高齢者の社会的孤立の課題について解説しました。
| 表題 | 高齢者の社会的孤立で健康リスク上昇 「週1回未満」の交流で認知症リスク1.3倍超に |
|---|---|
| 日付 | 2026年9月4日(金)17時 |
| 媒体 | テレビ愛知「5時スタ」これが知りたい テレビ愛知ウェブサイト |
| 内容 | 社会福祉学部の斉藤雅茂教授が、高齢者の社会的孤立が及ぼす健康リスクと防止策について解説しました。斉藤教授らの研究グループが愛知県内6市町村の高齢者約12,000人を10年間追跡調査したデータに基づき、同居家族以外との交流が週1回未満の人は認知症や要介護リスクが1.3倍になり、月1回未満の早期死亡リスクは喫煙と同程度まで高まると指摘。ストレスや緊急時のサポート不足が要因であると説明しました。また、孤立を防ぐ手段として地域の「通いの場」への参加や家族との定期的な連絡の重要性を提示しました。 |
斉藤教授の解説は、高齢者の社会的孤立がもたらす認知症・要介護化や早期死亡といった深刻な健康リスクに対し、交流頻度の影響・心身への作用メカニズム・周囲のサポート体制という3つの側面から検討し、身近な居場所づくりや家族からの定期的な連絡といった実践的な解決策を示しています。
1. 社会的孤立の定義と深刻な社会課題化
「高齢者の社会的孤立」とは、家族や地域社会とほとんど接触がない客観的な状態を指します。これは単なる「個人の寂しさや気持ちの問題」にとどまらず、放置すれば高齢者の認知症や要介護状態、さらには早期死亡へと直結する深刻な影響をもたらします。2024年には国が「孤独・孤立対策推進法」を施行するなど、社会全体で迅速に取り組むべき重大な国家課題となっています。
2. 交流頻度の低下が及ぼす健康リスクと死亡率
愛知県内の高齢者約12,000人を10年間追跡した大規模調査により、他者との交流頻度と健康リスクの明確な相関関係が実証されています。同居家族以外との交流が「週1回未満」の人は、毎日交流する人と比べて認知症や要介護になるリスクが1.3〜1.4倍高まります。さらに交流が「月1回未満」まで落ち込むと早期死亡リスクが1.3倍に跳ね上がり、このリスクの高さは「喫煙(タバコを吸う習慣)」に匹敵するほどの有害性を持つことが指摘されています。
3. 孤立が命や健康を脅かす2つのメカニズム
人との繋がりが失われることで健康が著しく損なわれる背景には、主に2つの理由が存在します。1つ目は、孤立状態そのものが脳や心身に強いストレスを与え、身体的な苦痛と同様の負担をかけ続ける点です。2つ目は、体調に異変が生じた際に周囲からの手助けや早期発見が得られず、病気が発覚した段階では既に重症化・手遅れになってしまうという生活支援面でのリスクによるものです。
4. 地域における「通いの場」の整備と実践(愛知県犬山市の事例)
孤立を防ぐ具体的な対策として、地域で気軽に集える「通いの場」の活用が効果的です。例えば、高齢化率約30%の愛知県犬山市では239箇所の集いの場があり、空き家を活用した「えんがわサロン」などでは特別プログラムを行わずとも「行けば誰かがいる」安心感を提供しています。さらに、自力移動が困難な方への送迎支援を行うことで、「自分を待ってくれる人がいる」「行きたい場所がある」という繋がりと生きがいを創出し、閉じこもりを未然に防いでいます。
5. 身近な一本の連絡から始まる孤立予防
地域の集いの場や集団活動に参加するのが苦手な高齢者の場合でも、孤立を予防する手段は存在します。離れて暮らす家族や友人とお茶の合間などに電話やメッセージで定期的に連絡を取り合うだけでも十分な効果が見込まれます。特に高齢の家族が一人で暮らしているケースでは、家族の側から意識して一本の電話を入れるような温かい声かけが、孤立を防ぐ最も重要で確実なきっかけとなります。
- この記事は、斉藤教授の監修の下、解説の要点をまとめたものです。
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