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未来へのふくし航路【特別回】を開催しました

レポート
2026年01月28日

2026年1月12日、東京交通会館(有楽町)にて、「未来へのふくし航路【特別回】Well-being for Allをどう実現していくか-その戦略を探る-」を開催しました。
本企画は、学園創立70周年事業の一環として開催されたものです。

当日は、オンライン参加を含め約200名の方にお申込みをいただき、会場には約50名の方が来場されました。

本シンポジウムには、以下の登壇者が参加しました。

登壇順

  • 奥田 知志 先生(認定NPO法人抱樸 理事長/日本福祉大学 客員教授)
  • 戸枝 陽基 先生(社会福祉法人むそう 理事長/日本福祉大学 客員教授)
  • 湯浅 誠 先生(認定NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえ 公共政策アドバイザー/日本福祉大学 客員教授)
  • 野尻 紀恵(日本福祉大学 学長補佐/社会福祉学部 教授)
  • 原田 正樹(日本福祉大学 学長)※ファシリテーター
開催挨拶 小松副学長

シンポジウムの冒頭挨拶では、小松副学長より、本特別回が学園創立70周年事業の一環として開催されたことに触れつつ、本学がこれまで培ってきた福祉教育・実践の蓄積を、次の世代へどのようにつないでいくかという問題意識について述べられました。

続くセッションⅠ・Ⅱでは、登壇者それぞれの実践や研究をもとに、制度や支援のあり方について報告が行われました。

奥田先生は、制度や分野を横断する「越境」だけでなく、制度に至る以前の段階、すなわち家族や身近な関係といった領域に課題が集中している現状を指摘しました。
戸枝先生は、医療的ケア児支援などの経験を踏まえ、制度が整備されるほど対象外が生じやすくなる構造について言及されました。

セッションⅠの様子

セッションⅡに登壇された湯浅先生は、こども食堂の取り組みを例に、支援を受ける人と支援する人を分けない「誰でも関われる場」の意義を示しました。
野尻先生は、制度の隙間に落ちてしまう子どもたちの存在に触れ、評価や指導を伴わない居場所の重要性について述べられました。

セッションⅡの様子

全体セッションでは、原田学長の進行のもと、制度の限界や家族を前提としてきた社会構造、公助・共助・インフォーマルな取り組みの組み合わせなどについて、会場やオンラインからの参加者を含め、様々な意見が交わされました。

また、会場には本学FUKUSHI ACADEMY運営協議会の構成員でもあり、厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部 障害福祉施策戦略官の吉田昌司氏よりコメントが寄せられました。

吉田氏は、これまで行政が個別給付を中心とした支援を進めてきた一方で、制度を唯一の答えとするのではなく、複数の選択肢の一つとして捉え直す視点の必要性に触れられました。制度内外の取組が重なり合いながら社会を形づくっていくこと、そして現場と行政の対話を続けていくことへの期待が語られました。

全体セッションの様子

閉会挨拶では、藤森FUKUSHI ACADEMY副学院長より、本シンポジウムで交わされた対話を、今後の実践や発信へとつなげていくことが重要であるということが述べられました。

本特別回は、学園創立70周年という節目に、「Well-being for All」という理念を手がかりに、これからの支え合いのあり方を考える機会となりました。
日本福祉大学FUKUSHI ACADEMYでは、今後も皆様とともに、より良い対話と発信の場を創造して参ります。

※本企画の詳細レポートは3月発行予定の「学園報109号」に掲載を予定しております。
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参考リンク