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社会福祉学部がゲスト講義を行いました

レポート
2024年07月23日

社会福祉学部子ども専修では、毎年ゲスト講義を行い、ゲストの方がこれまで苦労したことや励みとしてきたこと、現在取り組んでいる社会貢献活動や今後の抱負をお聞きすることで、学生たちは自分の悩みを乗り越えるきっかけとしたり、新たな目標を見つけています。

今回は児童養護施設出身で、夢を実現した坂本 博之 氏(元日本・東洋太平洋ライト級チャンピオン、元WBC世界ライト級1位)と田中 れいか 氏(一般社団法人たすけあい代表理事、モデル)のおふたりをお招きしました。

坂本 博之 氏

小学生から施設で育ち、施設内で偶然流れていたボクシングの試合を見て、煌びやかな世界に憧れを持ったことが、ボクシングとの出会い。20歳のプロデビュー後、破竹の19連勝でWBC世界ライト級1位まで上り詰めました。誰よりも練習を積み、『平成のKOキング』と言われるまでの存在になることができたのは、「昔の苦しかった生活に戻りたくなかったから」と語ります。

現在は、ボクシングジムの経営の傍ら、全国の児童養護施設を巡って講演会やボクシングセッションを実施し、子どもたちの喜びや悲しみ、悔しさを正面から受け止め、新しい目標を持つことができるように指導されています。
最後には、座右の銘でもある「熱を持って接すれば、熱を持って返ってくる」という坂本さんらしいメッセージを残し、講義を締めくくられました。

講演後には、ボクシングセッションを行い、坂本さんにパンチを受けていただいたり、パンチを受けさせていただきながら、拳で想いを伝え合いました。

田中 れいか 氏

幼少期に何度かモデルにスカウトされることがあり、芸能界に少し興味を持っていました。しかし、家庭環境や施設での規則により、高校卒業後から芸能活動を開始。現在は一般社団法人の運営を中心に、社会的養護専門情報サイトの立ち上げやモデル活動など、多岐にわたる活躍をされています。

施設を18歳で出てからは、一人暮らしを開始。生活費を稼ぐためにバイトを詰め込み、ひとりで悩みを抱え込むことで、孤立感を感じるように。短大の退学も検討しましたが、父や姉弟の応援でなんとか卒業することができました。
苦しい時期を過ごした経験から、「自分で決めたことは自分で叶える」と考えるように。これからもさまざまな活動を精力的に乗り越えていきたいと話されました。
最後に、「自分を好きになる努力をし、これからの人生、楽しみながら頑張ってほしい」と田中さんらしい言葉で締めくくられました。

講演後、学生からは辛いことの乗り越え方や施設で過ごしていた際に楽しかったこと、子どもとの関わり方で大切にしていることなど、多岐にわたる質問が寄せられ、全ての質問に笑顔でお答えいただきました。

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