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石川県地場産業振興センターで潜在看護職災害対応研修会を実施しました

レポート
2022年12月20日
新美綾子 教授のあいさつ
参加者に説明する北川喜己副院長

12月3日、金沢市地場産業振興センターで災害対応研修会が開催され、7名が参加しました。この取り組みは2019年~2021年までの3年間本学が厚生労働省の補助金に採択された事業内容を今年度も継続しているものです。潜在看護職者等(看護師・保健師・助産師等の免許を有しているが、現在は所持している免許の仕事に就いていない方もしくは災害時の参集義務のない方)を対象としたベーシックコース全5回の研修会のうちの2回目にあたり、金沢市での開催は今回が初めてです 。(ベーシックコース2回目以外とアドバンスコース全4回の研修はオンデマンド配信)

研修会の前半では名古屋掖済会病院の北川喜己 副院長が災害初期の傷病者対応(トリアージ:災害時における傷病者の緊急度評価)について座学およびペアワークによる実践練習を行いました。災害時では、より緊急性の高い容体にある方を判別する必要があるため、北川副院長は第1~4治療群までに患者をふるい分けして応急処置に当たることを説明し、参加者同士でロールプレイングをすることで説明の内容をお互いに実践しました。また北川副院長は災害関連死(元々持病のある方などが、災害により病院が混乱しているため治療してもらえない、薬がもらえないなどにより亡くなってしまうことや、災害発生後の環境の変化により肉体的・精神的な問題で亡くなってしまうこと)を防ぐためのアプローチが必要だと語りました。

ペアワークの様子
ペアワークの様子

後半は2グループに分かれ、①開放性気胸・フレイルチェスト②四肢骨折の固定③穿通異物・脱出腸管への対応④頸椎固定・ログロールの各演習を実施しました。この演習ではサランラップ・ナイロン袋・タオル・養生テープを使用し、身近なもので緊急時の応急処置ができることを学ぶことのできる貴重な機会となりました。また参加者はお互いにコミュニケーションを取りつつ、インストラクターの 金沢市消防局の救急救命士の方々に積極的に質問する様子が見られました。

①開放性気胸・フレイルチェスト
②四肢骨折の固定
③穿通異物・脱出腸管への対応
④頸椎固定・ログロール

研修に参加した前 厚生労働省東海北陸厚生局局長の堀江裕 氏は「本日の研修の参加者には口コミして頂き、参加者以外の方々にも伝わっていくと良いなと思います。知多半島で実施していることが豊川市、南砺市、金沢市まできたので、少しずつこの取り組みが各地に広がっていくと良いと思います」と述べました。

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