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人

「ふくし」は人

在校生、卒業生、教職員など本学に関係する“人”をクローズアップします。

“できること”に集中して
現在の自分を超えていく。

水泳部 自由形

安田 帆孝さん

スポーツ科学部スポーツ科学科1年
兵庫県/三田松聖高等学校出身

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※所属や肩書は当時のものです。

 物心がつくころには、もう泳いでいた。母の勧めで始めた水泳歴は16年。小中学校では野球に没頭したが、高校1年で身体障害者の水泳チーム・神戸楽泳会に入会し、本格的に競泳と向きあうようになった。その年の日本身体障がい者水泳選手権大会で銀・銅2つのメダルを獲得。日本身体障がい者水泳連盟の強化育成指定選手に選出され、パラアスリートとしての歩みを始めた。
 「良くも悪くも自分のやったことが数字に表れる」。そのわかりやすさが週6日の練習の原動力になっている。専門種目は自由形。昨年はジャパンパラ水泳競技大会で50m・100mの2冠を達成。アジアユースパラ競技大会では400mで銀メダル、100mで銅メダルに輝いた。3年間で100mのベストタイムを18秒も縮めたが、目標とする東京パラリンピック出場は「まだまだ手の届かない場所」と冷静に分析する。順調だった自己ベストタイムの更新ペースが滞り、国際大会への派遣選考を兼ねた今年3月の大会では思うような結果が残せなかった。
 筋力強化とフォームの確立。課題ははっきりと見えている。脳性麻痺の影響で両脚が動かしにくく、下半身が水中に沈みやすいことを克服するため、腰周りの筋力アップに取り組む。練習映像を繰り返し観察し、細かな麻痺が残る手の入水位置や動かし方の研究にも余念がない。「障害の状態がそれぞれ異なるパラスポーツでは、自分に適したスタイルを確立することが重要。大学に進学してトレーニング環境が充実したので、早く理想の泳法を見つけたい」。科学的なアプローチでスポーツを学ぶ授業も、競技力向上につなげようと心がけている。
 アスリートとして最高の喜びは、現在の自分を超えようと挑戦し続けられていることだ。障害によって“できないこと”ではなく、自分に“できること”にフォーカスして磨き上げることで、常に成長できると信じている。現在、世界のトップ選手との差はおよそ13秒。2年後の東京パラリンピックまでにその差を埋めることは至難の業だ。それでも、「出場する大会でしっかりと自己ベストを更新して、一歩ずつステップアップしていきたい」と、その表情に曇りはない。

Profile

日本身体障がい者水泳連盟の育成A指定選手。2017年アジアユースパラ競技大会競技では計3個のメダルを獲得。競技クラスは「S7」。

(日本福祉大学クラブ&サークルマガジンBRAVE vol.8より転載)

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