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人

「ふくし」は人

在校生、卒業生、教職員など本学に関係する“人”をクローズアップします。

白球をやりに持ち替えても
信じ、貫く「継続は力なり」。

陸上競技部

高橋 峻也さん

経済学部経済学科2年
鳥取県/境高等学校出身

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※所属や肩書は当時のものです。

 「きっかけは一本の電話だった。「日本福祉大学でパラリンピックをめざさないか」。日本パラ陸上競技連盟理事長を務める、陸上競技部の三井利仁監督の言葉を聞き、甲子園出場を果たし燃え尽きかけていた元高校球児の闘志に、再び火がついた。
 競技種目にやり投げを選んだのは、野球で鍛えた肩をアドバンテージにできるというもくろみがあったからだ。体験会での第一投は30mに届かず着地。手応えはなかったが、驚き、称える周囲の様子に確かな可能性を感じた。本格的な練習を始めると、飛距離は日増しに伸びていく。初めての公式大会の記録は31m12。1カ月後には41m60を記録して、日本パラ陸上競技連盟の強化育成指定選手に選ばれた。昨年9月のジャパンパラ競技大会では、自己ベストの45m79をマークして準優勝。12月にはアジアユースパラ競技大会に出場して4位に入賞した。
 競技者としての自分を「才能はなく、努力型」と表現する。高校時代は「継続は力なり」という文字をグローブに刺繍し、人並み以上の努力を重ねて、甲子園出場チームのメンバー入りを果たした。その土台は、理想を追い求め、がむしゃらにやりを投げ込む現在の自分につながっている。強化合宿や遠征では、トップレベルの選手から貪欲に技術やトレーニング法を吸収。あわせて、競技で最も重要な助走スピードと体幹バランスを磨くため、下半身を中心とした筋力強化に取り組んできた。栄養学の観点から食事の質も改善。1年間で体重が3kg落ち、野球選手からやり投げ選手へと肉体の変化も実感している。昨年の秋、順調に伸びていた記録が45mを境に停滞したが、今年4月の大会では自己ベストを2m超える47m台を記録。“最初の壁”を乗り越え、成長速度も加速する。
 目下の目標は、今年10月のアジアパラ選手権大会に出場すること。派遣標準記録は55mほどと予想され、自己ベストとの差はおよそ8m。ハードルは高いが、「東京パラリンピックでメダルを取るためには、絶対に超えなければならない数字」ときっぱり。2年後に迫った夢舞台に向かって、今日も練習グラウンドで愚直に努力を続ける。

Profile

3歳で脊髄炎を発症し右腕の動きが制限されるなか、2016年夏の甲子園大会に出場。大学進学を機にやり投げに転向。競技クラスは「F46」。

(日本福祉大学クラブ&サークルマガジンBRAVE vol.8より転載)

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