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人

「ふくし」は人

在校生、卒業生、教職員など本学に関係する“人”をクローズアップします。

人とつながり支える。
大学時代の学びを礎に。

鈴木 志保子さん

社会福祉学部 1992年3月卒業
三重県/四日市高等学校 出身
三重大学医学部附属病院
医療福祉支援センター
医療ソーシャルワーカー
社会福祉士

社会福祉学部WEBサイト

※所属や肩書は当時のものです。

 私が働く大学病院の患者さんの多くは、高度な治療が必要な方や地域の病院では治療が困難な方です。大学病院などの急性期病院では、一般的には短期間で転院や退院をすることになります。その際に医療ソーシャルワーカー(MSW)は、院内唯一の社会福祉専門職として適切な転院先の選択、退院後の治療や介護の問題などの解決を援助します。私が考えるMSWの役割は、患者さんやご家族が本来持つ力を発揮し、問題に立ち向かっていけるように寄り添い援助することです。例えば、夫に対するがん告知に最初は泣くばかりだった妻が、相談援助を繰り返すうちに「主人のために私も頑張ってみます」と立ち上がる。そんな経験をするたびにMSWとしてのやりがいを感じるのと同時に、MSWとしてはもちろん、人としても成長させてもらっていると実感します。

 MSWの仕事は個々の患者さんの相談援助にとどまりません。がんの治療を受けている患者さんを広く対象にした各種の取り組みも主要な業務の一つです。院内では、リボンズハウス(がん患者支援室)でのアロマ教室やヨガ、患者会などを実施したり、ハローワーク、社会保険労務士と連携し就労相談会も開催したりしています。さらに、院外では、地域の関係職種に向けた研修会を開催しています。これらの業務はすべて人とのつながりが肝心です。大学時代にも積極的に福祉の現場に出ることや部活動で実践的な学びを得て多様な人の価値観に触れました。その経験を礎にさまざまな院内外の多職種や関係機関と連携してMSWとしての業務にあたっています。近年の日本は貧困に苦しむ人や身寄りのない人が増えています。そのような人たちを社会全体で支えていけるように、専門職が協力し合ってさらに連携の輪を広げていく必要があると思っています。

福祉を学んで医療分野で活躍

病院で、生活上・経済上の問題を抱える患者や家族を支援する医療ソーシャルワーカー。精神障害者と家族が抱える問題の解決を支援する精神保健福祉士。福祉の学びは医療分野で活かせます。

(キャンパスガイド2019より転載)

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