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日本福祉大学「質的研究会」主催 継続研修会「複線径路等至性アプローチ の手法を学ぶ」~ Aさんが医療ソーシャルワーカーを職業として継続する決意に至る語りを素材に ~
イベント概要
本年度は、「複線径路等至性アプローチ」(サトウ,2021)を取り上げます。
複線径路等至性アプローチは、さまざまな事象の変化や変容を描きだすのを得手としている質的研究の方法の一つで、「プロセス」を解明するのに適しているといわれています。
時間の経過を捨象せず、当事者がさまざまな局面でどのように方向を決定したのか、そこに働いた外的な要因を加味して描いていきます。また、当事者が状況をどう受け止めたのか。そのように受け止めた当事者の思考の持ちようや価値観についても探求していきます。
今年度の当研究会では、「質的研究事始め」(5月25日)で、①質的研究方法の基礎に関する講義、②インタビューについての概説、③半構造化インタビューの演習を行いました。また、夏季大学院ゼミナールの 「質的研究分科会」(7月27日)では、①質的研究についての概説、②複線径路等至性アプローチの方法に関するレクチャーと実際の分析の演習を行いました。
本研修会では、「質的研究事始め」、夏期大学院ゼミナールの「質的研究分科会」を踏まえ、現在、医療ソーシャルワーカー(MSW)として3年目を迎えているAさんが、高校在学時にMSWを志して大学(社会福祉学部)に進学し、そこでどのような学びをし、就職後、MSWとして職業を継続する決意をしていくまでのプロセスに関する語り素材に、演習を通して「複線径路等至性アプローチ」の分析の実際について学んでいきます。
大学院生および研究者、実践者が自分の研究として質的研究を行うにあたり、多様な質的研究法の方法・手法の長所・短所・適切さを比較検討して、研究テーマにマッチした研究法を適用することが必要です。これまで参加経験のある方にも、新たな発見により視角の異なる研究デザインを体験的に学べる絶好の機会となると思います。
多くの皆さんの参加をお待ちしております。
なお、今回の研修は、下記の日時のとおり2日間の連続講座として、対面で実施します。
日本福祉大学質的研究会 代表 田中千枝子(日本福祉大学 福祉社会開発研究所 研究フェロー)
日時 : 2025年11月2日(日) 10:00~16:00
11月23日(日) 10:00~16:00
2025年11月02日(日)~2025年11月23日(日) | |
10:00~16:00 | |
日本福祉大学 名古屋キャンパス 北館5階 | |
5,000円 < 参加確定後に振込用紙をお送りします > | |
現地参加 | |
要事前申し込み | |
30名 < 先着順、定員になりしだい締切とさせていただきます > | |
原則、両日参加となります。 *このプログラムは、大学院共通科目「多職種連携実践Ⅱ」(2単位)の対象企画の一つです。申請方法等の詳細は、名古屋事務室にお問い合わせ下さい。 |