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トップページ イベントカレンダー 日本福祉大学 第20回ケアマネジメント研究セミナー 「いまケアマネジメントに求められる『技術』を考える」~次世代のケアマネジメントの展望~

日本福祉大学 第20回ケアマネジメント研究セミナー 「いまケアマネジメントに求められる『技術』を考える」~次世代のケアマネジメントの展望~

開催終了

イベント概要

介護保険制度がスタートして25年が経過し、日本福祉大学ケアマネジメント研究セミナーは第20回を迎えます。介護保険制度及び障害者総合支援法などの画期的な特徴の1つは、利用者とサービスとの関係をそれまでの行政措置でなく、「ケアマネジメント」の専門職として「ケアマネジャー」(介護支援専門員、相談支援専門員等)を位置づけたことです。以来、利用者本位の立場と公正・公平・中立の姿勢でケアマネジメントは多くの実践と知見を積み重ねてきました。

しかし、日本のケアマネジメントの欠陥を故野中猛教授(ケアマネジメント技術研究会:発起人)は「わが国のケアマネジメントは、現場の成熟を待たずに法(介護保険法、障害者総合支援法)と行政主導で臨床活動が導入された。(中略)その結果、非常に狭い法的な仕組みがケアマネジメントであると誤解された」と説きました。その流れは厚生労働省の運営指針に顕著で「何を行うか(業務:タスク)」が中心でした。法定研修にも導入された「適切なケアマネジメント手法」もアセスメントのタスクをより詳細に分類し、その目的を解説したものです。

ケアマネジメント研究は主にケアマネジメントプロセス、相談援助技術、スーパービジョンの3領域で行われてきました。しかし、ベテランであってもケアマネジメントスキルが向上しないのは、ケアマネジメントにおける「マネジメント技術(スキル)」研究の不十分さと人材育成における「技術を評価する仕組み」と「技術への軽視」が大きいのではないでしょうか。
第20回の本セミナーでは「次世代のケアマネジメントに求められる実践技術」をテーマに、研究者及び全国の介護支援専門員協会の取組みから次世代のケアマネジメントを展望します。

*講師の一部の方はオンラインでの登壇となります。
*当セミナーご参加の方には日本ケアマネジメント学会の認定ケアマネジャーの更新要件ポイント(2単位)を付与します。

開催日 2026年02月21日(土)~2025年02月23日(日)
開催時間 10:00~16:30(開場9:40)
開催場所 オンライン参加:WEB会議システムZoom/対面参加:日本福祉大学 名古屋キャンパス 8F
参加費 一般:3,000円/本学院生:2,000円/本学学生:2,000円
開催種別 現地/オンライン
参加方法 要事前申し込み
申込受付 ~2025年02月14日(金)23:59
定員 オンライン参加:200名/対面参加:80名
連絡先

日本福祉大学研究課(ケアマネジメント研究セミナー事務局)
Email:care_seminar@ml.n-fukushi.ac.jp

プログラム

開会 10:00~10:20

あいさつ 奥田亜由子(研究会メンバー)

基調講演 10:20~12:00

「権利擁護者としてのケアマネジャー」

髙山 直樹氏(東洋大学 福祉社会デザイン学部 社会福祉学科 教授)

支援の現場で、私たちは無意識のうちに“支援する側が主役”になっていないでしょうか。本講演では、東洋大学の髙山直樹先生をお招きし、ケアマネジメントの原点である「権利擁護」の視点から、「本人の意思を中心とした支援」とは何かを深く問い直します。制度や効率を優先しがちな日常の実践を一度立ち止まって見つめ直し、本人が主体となる支援のあり方を学びます。

第2講演 13:00~14:00

「CADLとらしさ ~本人支援の新しい視座~

講師:奥田 亜由子氏(日本福祉大学ケアマネジメント技術研究会 共同代表)

利用者本位の立場で“らしさ”を支えるとは、具体的にどのような支援でしょうか。本講演では、高室成幸先生が提唱された「CADL(文化的生活行為)」という新しい視座を用います。趣味や生きがい、生活の中で大切にしてきたことなど“らしさ”をケアマネジメントでどのように引き出し、本人の望む生活の実現に繋げていくのか。実践例を交えながら分かりやすく解説します。

実践報告 13:00~14:40
進行:奥田亜由子(研究会メンバー)
コメンテーター:畑亮輔氏(北星学園大学 社会福祉学部 准教授)

「ケアマネジャー育成の体系的実践の試み~現場から学ぶ~」

全国で取り組まれる「質の高いケアマネジャー」育成の試み。テキスト指定の法定研修をいかに現場型に近づけるか、現場が求める実践力向上の研修への模索、オンラインを活用した研修の試み、同行型研修の意義にはじまり新しい研修ニーズにどう応えていくか。現在取り組まれている実践の試みを報告いただきます。

【報告者】(報告15分+コメント5分)×5人

  • 「スーパービジョンの技術向上をロールプレイで!~疑似体験で相互チェック・セルフチェック~」
      (北見地域介護支援専門員連絡協議会 副代表 笹谷里美氏)
  • 法定研修等の学びの場をオンラインで構築~アクティブラーニングにチャレンジ~
      (秋田県中央地区介護支援専門員協会 綿貫哲氏)
  • 「事業者団体におけるケアマネジメント学習の体系的実践」
      (一般社団 愛知県居宅介護支援事業者連絡協議会 磯村直美氏)
  • 「ケアマネジャーの『生涯学習体系』におけるケアマネジメント技術の実践」
      (一般社団 日本介護支援専門員協会 事務局長 山田剛氏)
  • 「同行型訪問というOJT手法の導入と構築の経緯 ~実務研修の意義と課題~」
      (日本ケアマネジメント学会認定ケアマネジャーの会  顧問 白木裕子氏)
シンポジウム 14:10~16:10

「本人意思を中心としたケアマネジメント ~CADLをケアマネジメントに活かす実践的取り組み~

基調講演での「権利擁護」、第2講演での「CADL」の視座を踏まえ、いかにして“本人らしさ”を支える実践につなげるかを探求します。本シンポジウムでは、居宅介護支援、介護保険施設、外国人支援、障害者支援という多様な分野の第一線で活躍する実践者をお招きします。それぞれの現場で「本人の意思」とどう向き合い、CADLを活かした支援を試みているのか。具体的な取り組みの報告から、明日への実践のヒントを学びます。

座長 二本柳 覚氏
助言者 奥田 亜由子氏

【シンポジスト】

  • 居宅介護支援事業所の実践から
    社会福祉法人白壽会 主任介護支援専門員 北村 由香氏
  • 介護保険施設の実践から
    特別養護老人ホーム小原安立 施設介護支援専門員 柴田 康敬氏 
  • 障害者支援の実践から
    株式会社ケアファクトリー代表取締役 相談支援専門員 能本 守康氏
  • 外国人支援の実践から
    多文化高齢社会ネットかながわ 社会福祉士 木村 有孝氏
閉会 16:10~16:15

参加申し込みについて

参加料金

一般:3,000円/本学院生:2,000円/本学学生:2,000円

申し込み締切

2026年2月6日(金)

入金締切

2026年2月16日(火)

  • 個人情報の取り扱いについて:申し込み者の個人情報は、本セミナーの運営および本学が実施する各種講座などの案内に利用させていただくことがあります。その他の目的には一切使用いたしません

主催

日本福祉大学福祉社会開発研究所・日本福祉大学ケアマネジメント技術研究会