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福祉実践発表会を開催しました

レポート
2022年12月08日

12月4日、東海キャンパスで福祉実践発表会が開催されました。この発表会は本学との兄弟法人である社会福祉法人昭徳会(以下、昭徳会)が三法人連携会議に基づいて主催しているもので、1年間の実践研究の成果を発表する機会としています。会場には学生や本学教職員、昭徳会職員など対面・オンライン併せて約100名が参加しました。
会の冒頭では開会セレモニーが行われ、参加した6施設の日常の様子や110周年を迎える昭徳会のこれまでのあゆみなどをまとめたプロモーション映像が紹介されました。

実行委員長(昭徳会 法人本部事務局 金子真帆さん)ご挨拶
実行委員長(昭徳会 法人本部事務局 金子真帆さん)ご挨拶

その後は昭徳会が運営する4分野(高齢分野、障がい分野、児童分野、保育分野)の19拠点のうち、「児童・保育分野」の6施設の関係者がプレゼンを行いました。

プレゼンの様子(駒方保育園)
プレゼンの様子(光徳保育園)
プレゼンの様子(天王保育園)
プレゼンの様子(駒方寮)
プレゼンの様子(名古屋養育院)
プレゼンの様子(名古屋若松寮)

プレゼンの様子(左上から駒方保育園、光徳保育園、天王保育園、駒方寮、名古屋養育院、名古屋若松寮)

施 設 発表テーマ
保育所 駒方保育園 「できることからはじめよう!」~地球が元気でいるために~
保育所 光徳保育園 「未来を創る koutoku kids」~みんなで守ろう!子どもの未来~
保育所 天王保育園 「安全保育のかたち」~もっと楽しい明日のために~
児童養護施設 駒方寮 「駒方寮での性教育の取り組み」~自分を大切にするために~
児童養護施設 名古屋養育院 「名養自立スクール」~子どもたちのHAPPYな未来のために!~
児童養護施設 名古屋若松寮 「五感と身体で感じるホーム調理」~家庭的な雰囲気で楽しい食事を~

プレゼン後の質疑応答では、「コロナ禍で先生方のマスク着用が当たり前となっている中で、表情を伝えるために気を付けていることは?」という質問に対し、「その分、楽しんでいる様子を動きで見せるようにしました」というやり取りや、「実施した活動について、施設を出た子どもたちに活かされたものはありましたか?」という意見に対し、「施設に子どもたちが遊びに来てくれた際に、『今もあの活動はしているの?』と気にしてくれる様子がみられるなど、彼らの中に思い出として残っている」などのような活発な意見交換がなされました。
各施設の発表からは、関係者がそれぞれの課題に対して試行錯誤しながらも、子ども達がより良い生活を送れるように日々奮闘している様子が垣間見えました。

会の最後には、最優秀施設の決定のため参加者全員が投票。集計の結果、天王保育園「安全保育のかたち~もっと楽しい明日のために~」が最優秀施設に選ばれ、昭徳会 鈴木正修 理事長(日本福祉大学学園長)より賞状と副賞を受け取りました。天王保育園では「保育士(職員)が楽しくなければ子どもも楽しくない!!」をモットーに、「子ども主体の遊びを中心とした保育」、「食育活動」、「楽しい行事」、「働き方改革」の4点のポイントに力を入れ、毎年様々な工夫を凝らしながら計画を立てていることを述べた上で、安全管理をテーマに①全国で起きている事故事例を検討し、自分ごととして捉え、当たり前の保育を見直す②事故発生時の対処法を身に着ける実践的な研修と安全管理マニュアルの見直し、安全安心な保育体制を確立③子ども達への安全教育を充実させ、自分の命は自分で守るという意識の向上を図る の3点を目標に、ハザードマップの更新による園内外の危険箇所の可視化や応急処置研修の開催、防災・防犯訓練等の各種訓練の実施といった取り組みをしました。

鈴木正修 理事長から賞状と副賞を受け取る天王保育園 関係者
鈴木正修 理事長から賞状と副賞を受け取る天王保育園 関係者

会を終え、実行委員長の金子真帆さんは「施設の発表は、日々職員がどんな思いで子どもたちと向き合っているかが伝わっているものが多く、担当としても各施設の理解を深める良い機会でした。これからも、子どもたち、利用者さま、職員、地域の皆さまみんなが『幸福=はっぴぃ』になるように昭徳会職員一丸となって努めて参ります。」と今後の抱負を述べました。