学園・大学案内 お知らせ

トップページ 学園・大学案内 学園・大学案内 お知らせ 日本福祉大学浜松セミナーを開催しました

 

日本福祉大学浜松セミナーを開催しました

レポート
2022年08月05日

日本福祉大学後援会は、全国各地にて日本福祉大学セミナーを開催しております。7月23日(土)アクトシティ浜松 コングレスセンターにおいて日本福祉大学セミナー(浜松会場)をハイブリッド形式で開催しました。

瀬地山准教授による講演会
 
内容 時間

日本福祉大学浜松セミナー

テーマ:『アタッチメントからみる子どもの発達』

講師:瀬地山 葉矢 教育・心理学部 心理学科 准教授

13:00~14:00

大学近況報告・就職状況報告

14:10~15:00

保護者個別懇談会

15:10~16:30

講演会では冒頭、アタッチメントの前段階としてジョイントネス(互いに感じて応答し合い、情緒的につながる状態)について、赤ちゃんは人に強く興味を示し、人はベビースキーマ(赤ちゃんが有する身体的特徴)や応答により、関心を示すものだと説明しました。また、子どもは養育者の『錯覚』を上手く引き出し、行動で示さずとも「抱っこ」等をさせるものであり、この錯覚が『発達』につながると話されました。

次に、アタッチメントの本質的な意味として「予期せぬ事態が生じた際、特定の他者にくっつくことでネガティブな感情を正常に戻す」こととし、アタッチメントは感情の調節や自律性を育むことにもつながるため、心の発達にもたらす重要な働きであると説明しました。

続いて、アタッチメント理論の応用である『安心感の輪』を紹介しつつ、「養育者が子どもに安心を与えることで自律性や共感性が養われる。もしトラブルが起きても適切なアタッチメントによって平常心を取り戻し、新たなチャレンジをすることができる」と説明しました。研究によると、「ある程度うまくいっている親子であっても、子どもの要求に対して正しく行動できるケースは3~4割程度。子どもは多少のミスであれば許容してくれるため、あまり心配する必要はない。むしろ養育者のミスを修正した経験が自己主張力や自律性の成長等につながる」としました。

最後に公認心理師の概要や本学の養成課程の特徴等についての話があり、講演会は盛会のうちに終了しました。

参加者からは「アタッチメントの概要について学ぶことができた」「講演内容はもちろん、公認心理師についても詳しく説明があり良かった」などの意見が寄せられました。

続いて、福田副学長が大学近況報告として、大学全体および各学部の取り組み、大学の支援機関等について紹介しました。

最後に2021年度卒業生の就職状況および大学で行っている就職支援について紹介しました。