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【社会福祉学部】行政専修2年生によるまちづくり支援-SDGsを踏まえた協働型の地域づくり-

レポート
2022年02月08日

SDGsは、2015年の国連サミットで採択された2030年までに達成することを目標とした持続可能な世界を実現するための国際目標です。「誰一人として取り残さない」社会をめざすための17のゴール、169のターゲットで構成されており、それらには本学の建学の精神に通じる考え方が多く含まれています。世界的に取り組まれているSDGsの達成について、本学としても重視し、「2021年度大学重点課題」の柱として、「SDGsに資する研究、社会貢献の取り組みを推進する」を掲げて、取り組みのさらなる推進をめざしています。

そういった方針を受け、各教員・学生も、さまざまな地域において支援・協働を展開していますが、今回は、SDGsの【目標4】<質の高い教育をみんなに>・【目標11】<住み続けられるまちづくりを>・【目標17】<パートナーシップで目標を達成しよう>に関する、社会福祉学部(行政専修ゼミ・公務員プロジェクト)の取り組みを紹介しておきます。

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今回の支援は、11月13日にズームを通じて行われた大阪府八尾市における取組の第3弾(最終回)となりますが、社会福祉学部の田中優教授が指導する行政専修の2年生ゼミ(フィールド実践演習)および公務員プロジェクトのメンバーが合同で、Zoomを活用し、地域へのまちづくり提案を行ってきました。

具体的には、「誰かがどこかで話題にするまちづくり協議会へ向けて~“知っている”から“参加した”へ変化する~」「男女のまちづくり参加率を変えることで、現状のまちづくりを改革する」「女性の“まちづくり協議会”参加によって生ずるまちづくりにおける考え方の多様化」ならびに「地域住民の声を吸い上げ、まちの関心を高めることで、担い手不足を解消する」というテーマを学生たち自身で設定し、八尾市における小学校区を単位とする今後のまちづくり計画策定の参考にしてもらうべく、ご参加の皆さんへの提言を実施しました。

このように、今後も本学では、SDGsに資する多面的な社会貢献を展開していきます。

【参加学生の気づき】(一部抜粋)

  • 今回のワークを通して一番学べたこととしては、直接話してみることの大切さに気づいたこと。自分はまちの問題に対して「市が対応していないから市が悪い」だと思っていた。しかし今回のワークを通して中身を見ていくと、市が対応できることには限界があり、それぞれのまち協で対応していかなければならないことがあることを知った。マクロの視点でみることは時には大事なのかもしれないが、ミクロの視点で見ないと根本的な問題が見えてこないかもしれない。これらをうまく使い分けられたら、より良い解決策が見えてくる可能性が広がることを学べたと思っている。
  • 今回の取り組みを通じて、八尾市のまち協を調べていく中で、担い手不足(特に女性)のような問題に対し、どういった解決案を見出すかについて多く考えさせられた。原因分析から解決案を出すまでに自分の知識不足に悩まされる場面が何度かあり、自分の視野が狭くなっていると気付いた。そのため、知見を深め、幅広い視野を持つことが大切だと再認識することができた。
  • 今回のワークを通じて、実際に地域が抱えている課題を知ることができた。地域の課題を解決していくためには、ひとりで変えようとすることはできないと感じた。お互いに協力をすることや、理解することが大切になると感じた。地域に入り、課題の解決に参加できたことで、自分が住んでいる地域に関して今まで以上に関心を持ちたいと思った。
  • 今回まちづくりについての提案を重ねていく中で、相手に分かってもらうためには、根拠を揃える必要があることが分かった。事例などをただ提示するだけでなく、なぜその問題が起こってしまったのかを原因分析して、言葉だけでなく数値で比べ提示する事で根拠のある意見になり相手に理解してもらえる説明になる事が分かった。また、今回のグループワークを通して、八尾市や八尾市以外の地域問題について調べていく中で自治体や町内会への加入率の低下が八尾市以外でも起こっていることが分かった。地域のコミュニティーが変化していく中で行政や市民がどの様に地域間交流を行うかが今後の課題になると考えられた。

【学生発表風景(抜粋)】

写真:Zoomを利用した発表画面
写真:Zoomを利用した発表画面
写真:Zoomを利用した発表画面
写真:Zoomを利用した発表画面
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