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【0-100プロジェクト】住民主体の包括的支援体制の構築を目指した戦略 第3回全体研究会を開催しました
2021年12月7日
本学地域ケア研究推進センターでは、「住民主体の包括的支援体制の構築をめざした戦略~0歳から100歳のすべての人が安心して暮らせる地域づくりを目指して~」をテーマに(通称「0-100プロジェクト」)、知多半島5市5町を研究フィールドにした、地域特性のある様々な課題に対する研究を、学部・地域・研究領域を越えたプロジェクトを編成し、「協働研究」として取組んでいます。
「0-100プロジェクト」第3回の全体研究会を、12月2日(木)の18時より、オンライン形式で開催しました。当日は多様な学部に所属する教員など研究会メンバー16名が参加しました。
国際福祉開発学部の吉村輝彦教授の進行のもと、2つのプロジェクトの報告があり、その後、全体で意見交換が行われました。
まず、「子ども・若者への支援ネットワークづくり」プロジェクトに関して、社会福祉学部の野尻紀恵教授から報告がありました。報告では、半田市立宮池小学校運営協議会における実践の記録から、「なんでも相談窓口」や「コミュニティ・スクール」の取り組み、活動を通して紡がれてきたネットワークの紹介があり、また、地域拠点の活動は一人の人を支えることに繋がるのかという問いかけがありました。
続いて、「福祉教育の展開とプログラム開発」プロジェクトについて、社会福祉学部の小林洋司准教授から報告がありました。報告では、住民主体の包括的支援体制の構築を目指す際には、福祉教育が必要であり、地域を基盤とした福祉教育を推進するためのプラットフォーム形成に関わる話題提供がありました。
それぞれの報告後の意見交換では、「子ども・若者への支援ネットワークづくり」に関しては、取り組みに関わってきた人それぞれが着目する視点が共有された他、この取り組みには、多様な研究上の視点があることが提起されました。また、地域住民の内発的な、偶発的な動きから見ていく視点と仕組みの視点からどのように見ていくことができるのか、外国人の抱える課題にも触れながら、生活支援につなげていくことができるのかなどの意見がありました。
「福祉教育の展開とプログラム開発」については、福祉教育や社会教育だけではなく、これら関連させながら、暮らし全体の視点から見ていくことの大切さについて共有がなされました。
以上、非常に有意義な議論が、和やかなムードのなかで行われた研究会となりました。
文責:末永和也



「住民主体の包括的支援体制の構築をめざした戦略~0歳から100歳のすべての人が安心して暮らせる地域づくりをめざして~」(通称 0-100プロジェクト)
第3回 合同研究会
日時:2021年12月2日(木)18:00~19:30
Zoomによるオンラインで実施
報告1
Cプロジェクト こども・若者への支援ネットワークづくり
社会福祉学部 教授 野尻紀恵
報告2
Jプロジェクト 福祉教育の展開とプログラム開発
社会福祉学部 准教授 小林洋司
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