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岐阜県下呂市におけるワーケーションイベントへの協働

2021年12月3日

 本学では、地域の実践の場から学ぶ地域志向教育を全学的に推進しており、社会福祉学部では、さまざまな各学年の科目を通じた「ふくしコミュニティプログラム」(関連ページ参照)が展開されています。今回は、その中でも、行政専修における3年専門ゼミの取り組みを紹介いたします。

 行政専修の学生は、将来公務員や公共関連の仕事を志望している者が多く、そのゴールへ向けて、実際の地域社会問題に気づき、それらを“自分事”として捉え追究し、チームで解決のための提案と実践を繰り返しています。

 その中でも、田中ゼミ(地方自治論・自治体公共政策)のメンバーが、下呂市で取り組まれたワーケーションイベント(10月16-17日、11月27-28日開催)に参加し、さまざまな“学び”を得てきましたので、その一端を紹介します。

いずれも、廃校舎となった東第一小学校を舞台に行われたワーケーションイベントの様子

学生の学び・気づき

◎今回のイベントでは、廃校のグランドや体育館を活用して行われていたが、校舎内の空いている教室なども活用し、イベントの幅を広げていくべきであると感じた。また、イベントが補助金で全て賄われているとのお話があり、補助金を使うことは良いとは考えるが、補助金に全て頼るのではなく、イベントの回数や種類を増やすことなどによって、ある程度は収益化させ、自分達でイベントを行うことができるようにする必要があると考えた。収益化をすることによって、様々なイベントを行うことができ、廃校舎の維持費などに繋げることができるとも考えた。他にも、イベントで得た収益から空き家を整備し、イベントの参加者に泊まって頂くなどの活用の方法もあるのではないかと思った。空き家を整備し、イベントの参加者に泊まって頂くことによって、下呂市に定住するきっかけにすることもできるのではないかと感じた。

◎今回のようなイベントを通して、地元の人同士でもスタッフなどで交流する機会になっていると感じた。そのため、下呂市の外から観光客などを呼んで、イベントを行うことも大事であるが、イベントのスタッフなどを通して、地元の人同士の交流も促進していく必要もあると思った。今回のイベントに参加して、地元の人同士で交流をすることによって、地域の活性化にも繋げていくことができるのではないかと強く感じた。

◎開催者側の方々は皆、各々が好きでいる、かつ得意でいることを活かし、真剣に楽しみながらお客さんをもてなしていた。

◎採算が合わないという点はあるが、充実したイベントを住民の方に楽しんでもらい、まちを好きになってもらうきっかけを作りたいと繰り返し考えた。

◎JUJU庵の方からは、以前お店を開いている時にバイカーが通りかかったので、コーヒーやケーキ等の簡単なものを出したら喜んでくれたと伺ったため、自家用車で観光に訪れた方をターゲットにした取り組みを考えてもいいかもしれないと考えた。

 次のフェーズは、今回の“気づき”を基にしながら、具体の協働企画として練り上げ、実践していくことになりますが、このような地域の持続可能性へ向けた行政専修学生らのチャレンジを、どうぞ皆さんご支援ください。

 (担当教員:社会福祉学部行政専修・田中優)