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災害ボランティアセンター夏期活動報告会を開催しました

2011年10月13日

 日本福祉大学災害ボランティアセンターは、8月から9月にかけて実施した災害復興支援活動の報告会を10月6日(木)に美浜キャンパスの510教室で開催しました。今夏の活動には延べで140人近い学生・生徒と20人の教職員が参加しており、報告会は各プロジェクトの参加者が寄せ合った意見や振り返りの内容を代表者が取りまとめ、プレゼンテーションを行う形式で進められました。後半では出席者がグループに分かれ、活動を振り返りながらできたこととできなかったことを整理した上で、これからは何をすべきか、できるかについての意見交換を行いました。

 開会に先立って挨拶に立った加藤幸雄学長は、7月に仙台空港を利用した際に被災地を見て感じたことを振り返りながら、活動に携わった学生や生徒の気持ちが表れる報告会になることを期待しました。続いて、災害ボランティアセンターの活動の軌跡を画像で綴ったムービーが上映され、出席者が記憶と気持ちをあらためて共有し、各プロジェクトの報告へと進みました。
 最初の報告は、仙台市・山元町班と石巻市班に分かれて約2週間にわたって活動した「第2次萩の花プロジェクト」です。5月の連休で実施した第1次活動が避難所の運営補助を中心に行われたのに対して、夏には仮設住宅に活動場所を移していました。そこでは長い復興期間に向け、ともに暮らす人々の生活基盤の充実が求められています。プロジェクトではサロン活動や傾聴ボランティア、作業のお手伝いなどを通じて、慣れない生活を送る方々の気持ちに寄り添うことを重ねました。

 岩手県立大学の学生ボランティアセンターが実施する岩手県内での支援活動「いわてGINGA-NETプロジェクト」に参加したグループは、各地の大学から集まった学生らとの協働で仮設住宅でのサロン活動などに取り組みました。学生が手作りのサロン活動を続けるうちに、被災者の方からもお茶のお誘いや交流のきっかけが出されるなど、ソーシャルワーク的な成果が見られました。また、プロジェクトは約1ヶ月前の7月下旬からスタートしており、1週間程度の活動期が積み重ねられていくGINGA-NETでは、前期から後期への引き継ぎも重要です。本学の学生は、リーダーやメンバーのミーティングを丁寧に行うことなどを提案して、プロジェクトの成果向上にも貢献できたそうです。

 付属高校の14人の生徒に大学生4人が加わった「Smile Project」は、災害復興支援に意欲的な付属高校生の活動の場を広げることも目的に掲げ、高大連携で実現したものです。現地での活動期間は2日間と短かったものの、仙台市若林区の仮設住宅で予定されていた夏祭りと、コーディネータのNPO法人全国コミュニティライフサポートセンター(CLC)の運営支援に焦点を絞って活動を行ないました。様々な人が暮らす仮設住宅では細かい配慮が必要なことも学びつつ、子どもたちの元気な笑顔にも出会えた2日間になりました。

 東日本大震災の被災者が全国各地で避難生活を送っていることに着目して、この愛知県内で暮らす被災者の人々の役に立つことはないか―そんな思いで立ち上げられたのが「愛知県受け入れプロジェクト」です。東北地方の郷土菓子「ずんだ餅」を一緒に作ることで、被災者と愛知県民との交流や理解を深めようと「Let’s Cookずんだ餅」を半田市内の住宅展示場イベントと重ねて実施しました。準備に十分な時間を割けなかったことなどから、被災者の方の参加は実現しなかったものの、会場を訪れた人々には復興支援や防災について一緒に考えていただき、そのアイデアや気持ちを共有することができました。

 9月上旬に西日本を直撃し、紀伊半島でも多くの犠牲者を出した台風12号による復興支援に取り組んだ災害ボランティアセンターでは、その翌週には現地視察を行い、三重県熊野市での活動を計画しました。最初の計画が台風15号の接近に伴い延期するなどの経緯もありましたが、35人の学生が参加して9月28日(水)に活動を実施しました。土砂や瓦礫の撤去作業が市街地を中心に進んでいる半面、学生たちが入った山間の集落地では高齢者が多く自力作業も困難なため、ボランティアの力が強く求められていました。学生たちは作業を進めながら住民の方々との対話や交流も行って、物心両面の支援活動に努めました。

 メンバーは報告会の前日に通しリハーサルを行い、プレゼンテーションの向上を図りました。出席した平野隆之学長補佐からは「練習の成果もあって上手にまとまり過ぎているほど。後半のディスカッションでは率直な意見交換が聞きたい」というコメントがあり、グループディスカッションには教職員も参加して多様な意見を引き出す工夫もなされました。大震災の被災地は、これから再び寒い季節を迎えます。私たちの住む東海地方では、予想される大地震への備えや、相次いだ風水害への対策の見直しなど、課題も多く指摘されています。災害ボランティアセンターでは、身近な取り組みの充実にも心がけながら、引き続き被災地への支援を行っていきます。