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介護現場の3.11が語られた-
「第13回ユニットケア全国セミナー」が開催されました

2011年10月11日

 東日本大震災による被害は、介護施設など社会福祉の現場にもたいへんな規模に及びました。多くの利用者と施設職員が犠牲となり、避難には困難と混乱を極め、その後の生活にも多くの課題を抱えながら、利用者とご家族、そして施設職員の方々が日々を過ごしています。10月1日(土)~2日(日)に名古屋駅前のウィンクあいちで開催された第13回ユニットケア全国セミナーは、東日本大震災で介護現場が直面した現実について、当事者の口から直接語られるという、たいへん貴重な機会となりました。
 このうち第1日目の現場リポート1「3.11東日本大震災-介護現場に何が起きたのか」には、宮城県名取市にある特別養護老人ホームうらやすの佐々木恵子施設長が登壇し、初めて公の場で当日の詳細を報告されました。うらやすは、今年5月に本学の災害ボランティアセンターより派遣された「第一次萩の花プロジェクト」が整理・清掃活動を実施した施設です。震災直後には亡くなられた利用者や職員のご遺族と行方不明者への対応、そして事業の立て直しなどに集中して手つかずになっていた施設を、佐々木施設長は連休に入ってから整理に着手するにあたり、その役割を本学の学生ボランティアに任せてくださった経緯がありました。
 リポートは、本学社会福祉学部准教授の原田正樹学長補佐がコーディネータを務め、佐々木施設長が大震災発生から時間を追って当時の状況を話しながら、「第一次萩の花プロジェクト」メンバーの竹下綾香さん(子ども発達学部4年)がボランティア活動を振り返りつつ佐々木施設長に質問をする、という流れで進められました。3月11日は所用で施設を離れていたという佐々木施設長は、通信手段がすべて途絶えたなか、報道で名取市閖上地区(うらやすの所在地)への津波被害が甚大であることを聞きながら、交通手段も断たれて施設に近づくことも正確な情報を把握することも把握できませんでした。2010年2月末に発生したチリ地震を受けて避難マニュアルを作成したうらやすのスタッフはただちに避難を始めたものの、様々な混乱に巻き込まれて利用者と職員178人中、47人もの人々が命を失う結果となりました。

◆左から佐々木恵子施設長、原田正樹准教授、竹下綾香さん

 時おり声を詰まらせながら、詳細な被災状況とその後に奔走した遺族対応などを話す佐々木施設長。震災直後から何度も東北地方に出向き、萩の花プロジェクトも引率した原田准教授も言葉を失いそうになりながら、丁寧に話を聞き出していました。会場には第一次萩の花プロジェクトに参加した学生や職員も集まり、佐々木施設長のお話しに耳を傾けました。プロジェクトメンバーは初めて当事者から赤裸々なお話しを伺い、悲しみとともに復興にできる限りの力を尽くす気持ちを新たにしていました。セミナーではこの後も、被災地における福祉施設の役割や地域・コミュニティの震災対応について、東日本大震災や阪神・淡路大震災、中越地震などで尽力した専門家や現場の方々によるリポート、ディスカッションが続きました。