世界のことばに出会う 違いに出会うおもしろさ、通じ合える楽しさ

この度、日本福祉大学「国際福祉開発学部」での講義を一般公開し、参加者を募集します

テーマ: 「世界のことばに出会う:違いに出会うおもしろさ、通じ合える楽しさ」 
「異文化理解」授業の一部として実施

日 時: 2009年7月3日(金)
09:20〜10:50

会 場: 日本福祉大学 美浜キャンパス
12号館(キャンパスセンター棟)3階
1231教室

講 師: 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 研究員 亀井伸孝

講義概要と講師からのメッセージ:

 「ことば」というと、みなさんは何を思い浮かべますか? 国語の勉強でしょうか。英会話の授業でしょうか。なかには、海外旅行での苦労を思い出す方もいるかもしれません。『バベル』という映画では、人びとのことばが違うことの苦しさを描いていました。

 この授業では、世界の言語の実態を全体的に理解することをねらいとします。人類が生み出した自然言語はきわめて多様で、6,000種類を超えるといわれています。その中には、多くの音声言語(声で話すことば)があり、また、多くの手話言語(手と顔で話すことば)があります。
 なかには、文字の体系をもち、膨大な文字情報を蓄積してきた言語もあれば、文字を使わずに、知的遺産をすべて伝承として語り継ぐ言語もあります。伝承には、声で語り継ぐ「口頭伝承」もあれば、手のことばで語り継ぐ「手話伝承」もあります。

 私は、文化人類学者として、アフリカの少数言語やいくつもの手話を覚え、それを話しながらフィールドワークをしてきました。この授業では、その経験もまじえながら、異文化理解のなかで多くのことばと人びとに出会うことの魅力を語ります。英語が得意でも不得意でも、関係ありません。違いに出会うおもしろさ、通じ合える楽しさを、ことばの世界を通じて探ってみたいと思います。

テーマ: はじめに
世界の言語
言語とはなにか
音声言語と手話
フィールドワークでことばを使う
まとめ: 違いに出会うこと、通じ合えること

講師紹介:亀井伸孝(かめい・のぶたか)
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所研究員。
専門は文化人類学、アフリカ研究。理学博士、手話通訳士。
おもな著書
『手話の世界を訪ねよう』(岩波ジュニア新書, 2009年)
『遊びの人類学ことはじめ』(編著、昭和堂、2009年)
『手話でいこう: ろう者の言い分 聴者のホンネ』(秋山なみと共著、ミネルヴァ書房、2004年)

講義の使用言語
講義は日本語(音声)で進めます。ただし、ろうの学生が参加する場合は、
講師が手話を併用します。どなたでもおこしください。

参加費: 無料
(会場準備のために氏名・参加人数・連絡先を以下の問い合わせ先まで事前にお知らせください。)

問合せ: 日本福祉大学 学事課 (国際福祉開発学部担当:沖田一成Erick)
メール wym-jim@ml.n-fukushi.ac.jp / Fax 0569-87-2273 / Tel 0569-87-2322
http://www.n-fukushi.ac.jp/gakubu/kokusai/
*学内には駐車場がありません。車でお越しの場合は学外の第7駐車場にお願いします。

 

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