国際福祉開発学部
お知らせ
国際福祉開発学部生が国際学会「ICoME2021」でYoung Scholar Awardを受賞しました
2021年9月24日
8月18日~20日の3日間、オンラインで国際学会「ICoME2021」が開催され、2日目に行われたラウンドテーブルセッションで国際福祉開発学部3年生の豊永真菜さんと川瀬星来さんが優秀な発表者に贈られるYoung Scholar Awardを受賞しました。
ICoME(International Conference for Media in Education)とは
日本、韓国、中国、アメリカの教育工学・教育メディア系の学会等が連携して行っている国際学会です。 今年の夏は韓国の全南大学で開催予定でしたが、コロナ禍のため、オンライン上で3Dアバターを用いた仮想空間で行われました。
豊永さん、川瀬さんは今年4月に、所属する佐藤慎一教授のゼミの学生らとともに、海外協定校のミンダナオ国際大学(フィリピン)で日本語を学ぶ3年生とオンラインで交流会を行いました。この交流をきっかけに、同大の学生2人とチームを組み、ICoMEで発表することを決めました。
6月から8月にかけて毎週、ミンダナオ国際大学の学生とのミーティングの機会を設け、発表テーマの検討からアンケート調査の設問検討、プレゼン資料の作成と準備を進めました。
チームで発表したテーマは「The Motivation of University Students in the New Normal」です。コロナ禍で学生の学習形態が変化(キャンパスへの入構不可、オンライン授業の展開)したことにより、学習意欲が低下してしまうのではないかと危惧し、学習意欲の維持・向上のために何が必要かを考えました。
4月の交流会参加者にアンケート調査を行い、オンライン授業における学習姿勢の変化や、オンライン授業についてどのように思うか、4月の交流会は学習意欲の向上に繋がったかなどを聞きました。
その結果、オンライン交流は学習意欲の向上に寄与していたことがわかりました。特にフィリピンでは昨年から最近まで大学に通学することができなかったため、ミンダナオ国際大学の学生からは今後もオンライン交流会があれば参加したいとの回答がありました。
調査結果とその考察からまとめた結論は次のとおりです。
- オンライン交流はコロナ禍でも文化的交流と会話促進のための優れた手法である。
- オンライン交流は語学学習のための良い機会である。学生の学習意欲の維持、向上に寄与する。
- コロナ禍においても国際交流は可能である。
- オンライン交流プログラムでは円滑に会話するために、学生個々の英会話力を向上させる必要がある。
- 周りを巻き込み会話を交わすことで参加者の意識・気分を高める必要がある。
ラウンドテーブルセッションは、主に大学院生と学部生が参加するセッションであり、論文の査読審査を通過した35件の発表が行われました。Young Scholar Awardは、これらの中で特に高く評価された発表に贈られるものです。
豊永さん、川瀬さんは「発表までの経験を通して、主体的に企画・実施する力や英語でのコミュニケーション力を高めることができました」と語りました。二人はさらに英語力を磨きたいと、学習に励んでいます。

賞状を手にした豊永さんと川瀬さん


発表に対して参加者はアバターで拍手やジャンプをして反応してくれました