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【書籍紹介】社会福祉学部の両角達平講師が「福祉大生、スウェーデンへいく」を刊行しました

お知らせ
2026年07月30日

社会福祉学部の両角達平講師が、2年間にわたる学生との北欧研修を記録した新刊「福祉大生、スウェーデンへいく ケアのその先へ-15人が見た民主主義の景色」を刊行しました。本書は、単なる北欧の制度紹介に留まらず、本学で社会福祉を学ぶ学生が、現地の福祉の現場を見聞し、若者の視点の変化を克明に描いています。両角講師はこれからの福祉を考えるうえで、一人ひとりの参画を支え、民主主義を日常の作法や文化として定着させることの重要性を論じています。

生きた言葉で学ぶ

研修から帰国したある学生から「テーマパークに行っても感動できなくなった」という言葉が発せられました。これは、単なる消費型エンターテインメントへの批判ではなく、北欧で「個の権利」が尊重される生活を肌で感じ、生きた言葉によって獲得された『感覚の変容』こそが、福祉を学ぶうえでも本質的な経験だと講師は語ります。学生たちは、一人ひとりのあり方が社会の側で承認される北欧のコミュニケーションを通じて、参画を支える環境のあり方を学んでいます。

参画を支えるケアの社会化

日本とスウェーデンの決定的な違いは、セーフティネットの在り方にあります。日本では家族主義が根強く、自己決定がしばしば「自己責任」と隣り合わせになりますが、スウェーデンでは個人の自立と社会の包摂が両立する関係が成り立っています。(本書の帯に記された、「スウェーデンに、ヤングケアラーが『いない』理由」にもつながります。)
学費無料化や、ケアの社会化といった制度的な支えがあるからこそ、若者は失敗を恐れずに参画(自己決定できるのです。両角講師は、日本の「レール型」のキャリア構造が若者の息苦しさを生み、移行期の自己決定を阻む一因となっていると指摘しています。

民主主義の実践としての福祉

スウェーデンの事例を通して、ノーマライゼーションや福祉は、「知識」として学ぶものではなく「実装するもの」であることが強調されます。つまり、お互いの「小さな逸脱」を認め合う、日常の作法や文化として定着していることが語られ、「誰もが自分らしく自由に生きる権利を、社会全体で相互に承認し合う民主主義の実践そのものである」とまとめられています。

著者紹介
両角 達平(もろずみ たつへい)

日本福祉大学 社会福祉学部 講師
1988年生まれ、長野県茅野市出身。ストックホルム大学院修了後、国立青少年教育振興機構や都内大学での研究員・非常勤講師を経て現職。
単著『若者からはじまる民主主義-スウェーデンの若者政策』(萌文社 2021年)

書籍紹介

「福祉大生、スウェーデンへいく ケアのその先へ
―15人が見た民主主義の景色」

両角達平 著
晃洋書房
2026年7月30日刊

表紙デザイン: PICFA 笠原 鉄平新しいタブで開きます

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