社会福祉学部 お知らせ
トップページ 教育 学部・学科・大学院 社会福祉学部 社会福祉学部 お知らせ 【社会福祉学部】守りたいのは、その人の日常。オリジナルキャラ“ミマモロウ”と歩んだ「フィールド実践演習」での1年。
【社会福祉学部】守りたいのは、その人の日常。オリジナルキャラ“ミマモロウ”と歩んだ「フィールド実践演習」での1年。
2026年2月28日(土)、岐阜大学・金沢工業大学が主催する「令和7年度 全国学生交流会」が開催されました。全国の国公私立7校※が集まる舞台に、本学からは社会福祉学部2年の勝見 心咲さんと斉藤 和花さんが出場しました。1年間にわたる「フィールド実践演習(担当:斎藤雅茂教授)」での「認知症啓発プロジェクト」を通じた地域に根差した探究学習の成果を発表しました。
講義から地域へ、地域から全国へ。広がる「学びの環」
実践してきたPBL(Project Based Learning)の核となるのは、教室での知識を地域社会の実践へと繋げる「学びの環」でした。2人は、講義で認知症の基礎を学んだ後、高齢化、核家族化する社会の中で「当事者の家族や同居する方々の日常に、どうすれば自然に寄り添えるか」という問いを立てました。そこで着目したのが、生活に密着した「トイレットペーパー」を媒体とする啓発活動でした。
グループ活動では、単なる情報伝達に留まらず、地域の啓発イベントへ自ら足を運び、福祉の専門職からフィードバックを受けるというプロセスをしっかりと踏みました。その結果、トイレットペーパーに印刷する内容は、より目的に適ったものへと進化しました。
- やわらかい表現の追及: 不安を煽らず、心に届く言葉選び。
- 情報の最適化: ゲーム性や親しみやすさを取り入れ、情報の壁を低くする。
- 想像力の発揮: 実際に使用する人の生活シーンを徹底的にシミュレーションする。
これらのプロセスを経て言語化された「鮮やかな気づきや学び」が、他大学の関係者の大きな関心を引き出しました。また、前日に完成したばかりのトイレットペーパーが実際に製品として参加者の手に届いたことで2人の学生にとっても大きな手ごたえになりました。
独自キャラクター“ミマモロウ”に込めた、地域共生の願い
質疑応答では、プロジェクトのアイコンであるオリジナルキャラクター「ミマモロウ」に質問が集中しました。
「フクロウは首が360度回ることから『見守り』を、丸みのあるフォルムは『やさしさ』を。そしてオレンジ色は認知症啓発のシンボルカラーで、左手にはオレンジリング。地域全体で温かく支え合う姿勢を表現しました」
堂々と取組の意図を語る姿からは、地域課題を自らの課題として捉える「主体性」が溢れていました。参加した勝見さんと斎藤さんは、「全国の学生がそれぞれの地域課題に挑む姿に触れ、大きな刺激を受けた」と語り、この交流会自体が新たな学びの環の広がりとなったようです。
結びに:地域と共に歩む、地域連携教育のアイデンティティ
本学は、平成26年度の「地(知)の拠点整備事業」採択当初より、本交流会に継続して参加しています。学生が地域というフィールドで対話を重ね、課題解決のプロセスを地域関係者と共有する「地域連携教育」による学びの循環が、効率化を重視する現代社会において、他者を思いやり、社会をデザインしていく力をしっかりと育んでいることがうかがえました。
※発表校(五十音順):金沢工業大学、岐阜大学、島根大学、信州大学、中部大学、徳島大学、日本福祉大学


