日本福祉大学と地域連携教育

地域に根ざし、世界を目指す

日本福祉大学は、「建学の精神」のもと「地域に根ざし、世界を目指す『ふくし』の総合大学」として、地域社会と時代が求める人材を養成しています。
「ふくし・マイスター」は、大学の外の地域における様々な領域の人材や現場との関わりや活動を通した地域連携教育により養成されます。本学の原点は、まさに「ふくし」人材の養成を通じた地域社会への貢献にあります。

【関連リンク】
文部科学省平成26年度「地(知)の拠点整備事業」持続可能な『ふくし社会』を担う『ふくし・マイスター』の養成

ふくし・マイスターとはどんな人?

地域課題に立ち向かう主人公

「ふくし」とは、“ふつうの・くらしの・しあわせ”を意味します。子どもの貧困や高齢社会など地域社会のさまざまな問題に対して、しっかりと分析して、解決の筋道を立てて、様々な人たちと協力したり、地域に働きかけていける人を「ふくし・マイスター」といいます。日本福祉大学では、所定の条件を満たした学生を卒業時に「ふくし・マイスター」として認定しています。

「ふくし・マイスター」に
求められる4つの力

「ふくし・マイスタ—」には、「市民力」、「発見力」、「率先力」、「解決力」の4つの力が求められます。これらの力は、福祉の専門職だけでなく、地域に暮らす一人の市民として、「ふくし」の実現に貢献するために必要とされる力です。日本福祉大学のすべての学生が「ふくし・マイスター」を目指すことで、4つの力=「未来を切り開く力」を高めます。

市民力 地域を理解するとともに、生涯を通して地域と関わりながら暮らしていく市民としての基礎力
発見力 「ふくし」の視点で、地域課題を見据える力
率先力 ボランティア精神とリーダーシップを発揮する力
解決力 地域課題の解決に「身をもって当たる」ことができる力

「ふくし・マイスター」として
全国で活躍する卒業生

日本福祉大学は、制度が始まった2018年度以降、毎年卒業生の半数以上を「ふくし・マイスター」として認定しています。それでは、「ふくし・マイスター」として認定された卒業生は、どのような思いをもって、「ふくし」の仕事にとりくんでいるのでしょうか。

  • 郡上市役所

    高平 侑佳さん

    子ども発達学部心理臨床学科
    (現:教育・心理学部心理臨床学科)
    2020年3月卒業

     私は、高齢福祉課で介護保険の仕事を担当しています。主に介護保険サービスの利用ために窓口にいらっしゃった方の話を伺い、施設のケアマネジャーや医療機関の相談員とやりとりをしながら、申請の受付をしています。大学時代、高山でインターンシップに参加した際に、地域で支援をする体制とその大切さについて学びました。そのことを実際の現場で体験し、この仕事の重要性を感じています。実際にサービスを利用された方の声を伺う機会があり、自分の仕事が地域の方の支えにどのようにつながっているのかを実感できて嬉しかったです。

  • 東海市役所

    水谷 勝利さん

    国際福祉開発学部国際福祉開発学科
    2019年3月卒業

     3年生のゼミで「東海市大学連携まちづくり推進事業費補助金」を活用して東海市の観光振興のあり方の調査と情報発信(観光マップづくり)に取り組んだことが、現職への就職のきっかけです。普段は、主に行政改革を推進する業務を行っています。そのほか、入庁した年が東海市制50周年に当り、所属する企画政策課が記念行事の所管をしていた関係で自分も行事の運営に携わりました。また、新型コロナウイルスの対応で、スピード感が求められる「特別定額給付金」の給付業務にあたり、市民の方からは、厳しいお言葉や感謝のお言葉もいただきました。入職2年のうちにこの二つの業務に携われたことは、貴重な経験になりました。私にとって「ふくし・マイスター」は、社会に出てから地域で活躍するための自身への励ましだと考えています。

認定までのプロセス

ふくし・マイスター認定条件

①地域に関わる学修(地域志向科目)を10科目20単位以上修得

②学びのふりかえり(リフレクションⅠ~Ⅳ)

これらの条件を満たした学生は、卒業時に「ふくし・マイスター」として認定されます。

具体的な取り組み

ふくしコミュニティプログラム

すべての学部の1年生を対象に、5つの学習ステップで地域への関心を深め、調査や発表を通して、地域で学習するための方法を身につけます。

知多半島のふくし(COD・デイ)

COC・デイは、日本福祉大学が目指す「ふくし」の価値を地域社会と共有し、その実現にむけて学生・教職員と地域関係者がともに学びあう場です。3キャンパスが位置する地域の課題テーマにシンポジウムやワークショップがおこなれています。

美浜

「子どもの貧困~地域はどう向き合うのか~

半田

「半田市の景観とまちづくり」

東海

「まちを使いこなすことから、まちを育む」

ふくしフィールドワーク実践

知多半島の地域課題を通して、多職種・多分野連携について地域の各主体の役割や連携のあり方を学びます。「事前学習」、「フィールドワーク」、「事後学習」を集中的に実施することで「地域を創造する力」を身につけます。

各学部と全学教育センター科目において様々な形態の「地域志向科目」が設けられています。このように「ふくし・マイスター」は、地域のさまざまな領域で活躍する人との関わりや、学内で地域関わる活動を通した学びである「地域志向学習」により養成されます。

よくある質問

ふくし・マイスターは、大学の独自資格なのですか?

資格ではありません。ふくし・マイスターは、日本福祉大学における地域と関連する学修内容を認定するものです。そのため、学生のみなさん一人ひとりが4年間の学生生活で主体的に学び、経験することがもとめられます。

ふくし・マイスターは、就職活動で役にたちますか。

直接、役には立ちません。しかしながら、これをキーワードに大学での学びを伝えることはできます。したがって、地域と関連する学びを学生のみなさん一人ひとりが自分の言葉で話ができるように、毎年時リフレクション(ふりかえり)の機会を設けています。講義での学びや経験をもとに、一人ひとりが地域課題を自分事として捉え、気づき、考え、行動し、社会課題の解決の能力を磨くことが重要です。

※ふくし・マイスターの要件に加えて、インターンシップ科⽬など所定の要件を満たした学⽣は、さらに「ふくし・イスター+(プラス)」として認定しています。

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