社会福祉学部 社会福祉学科
人間福祉専修
すべての人が地域で安心して暮らすために、
相談・支援を行う人材を育成。
教育の特色
地域包括支援体制に対応した専門家を養成。
団塊世代が75歳以上となる2025年に向けて、すべての人が地域で安心・安全に暮らすことを支える地域包括支援体制の整備が進んでいます。このような時代に対応するため、本専修では、それぞれの人が抱える生活問題に対応できる相談・援助の専門家を養成します。
医療・保健などと多職種連携ができるソーシャルワーカーに。
地域で暮らす人々が抱えるさまざまな生活問題を的確に捉えて支援していくため、分野横断的かつ多職種連携による支援をコーディネートし、実践することができるソーシャルワーカーの養成をめざします。
福祉教育に携わる高校教員をめざす。
本専修では、福祉教育に携わる高校教員を養成することも教育目的のひとつです。そのため、高校の福祉科などで学ぶ生徒を招き「福祉教育研究フォーラム/高校生・大学生のつどい」を開催し、高校生との交流を通じて、高校教員という進路の意識づけも行うといった実践的な取り組みも行っています。
進路・資格取得
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想定される進路
- 社会福祉協議会
- 高齢者福祉施設
- 障害者福祉施設
- 地域包括支援センター
- 生活困窮者支援機関
- 高校教員(福祉)
- 一般企業・福祉系企業
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取得可能な資格・免許状など
- 社会福祉士国家試験受験資格 ※1
- 精神保健福祉士国家試験受験資格 ※2
- 高等学校教諭一種免許状(福祉)
- 社会福祉主事任用資格
- 身体障害者福祉司任用資格
- 知的障害者福祉司任用資格
- 児童指導員任用資格
- 児童福祉司任用資格 ※3
- 初級障がい者スポーツ指導員
※1)指定科目の成績が学内基準に達していない場合、所定の科目を履修できない場合があります。また、資格取得に際して選考等の制限が入る場合があります。
※2)資格取得に必要な科目の履修者の学内選考を行っています。
※3)卒業後、指定施設において1年以上の実務経験が必要となります。
*任用資格とは公的機関において特定の業務につくために必要とされる資格です。
*複数の資格を取得する場合、資格の組み合わせによっては4年間で取得できない場合があります。また、資格によっては併修できない場合があります。
一人ひとりの支援や地域への支援方法を学ぶ2つの履修モデル。
対人支援モデル
暮らしにくさを抱える人を支援する生活相談員に。
生活上何らかの支援を必要とする人たちを理解し、適切な相談・援助のための知識や技術を修得します。コミュニケーション技法やケアの考え方などを幅広く学びます。さらにその人らしい生活を実現するための支援に多職種の支援をコーディネートできる力を身につけます。希望進路に応じ、社会福祉士、精神保健福祉士のW資格取得もめざせます。
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1年次
- 障害者コミュニケーション
- 高齢者福祉論
- 視覚障害者支援論
1年次は、社会福祉の入門科目とともに、対人援助の基本となるコミュニケーションの技術や考え方などを身につけます。
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2年次
- ヒューマンケア論
- 災害ソーシャルワーク
- レクリエーションワーク論
2年次は、災害時のソーシャルワークを含む多様な福祉の実践を通して、対人援助の知識と実践的技法を身につけます。
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3・4年次
- ケアマネジメント論
- ソーシャルワーク専門実習(子ども)
- 精神保健福祉援助実習
対象者ごとの心理などをより深く学びながら、進路に応じた専門機関や学校での実習・演習を通じて、実践力を身につけます。
地域支援モデル
地域の暮らしやすさをサポートするコミュニティソーシャルワーカーに。
高齢者、障害者、子ども、外国籍住民など、さまざまな立場の人にとって暮らしやすい環境づくりをめざし、地域や社会に働きかけるための理論や方法を探究します。フィールドワークを通じて、自分が動くことで地域が動くことを感じながら学びを深めます。希望進路に応じ、社会福祉士と高等学校教諭一種免許状(福祉)の2 つの資格・免許の取得をめざせます。
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1年次
- 地域マネジメント実践Ⅰ
- ふくしとフィールドワーク
- 地域社会学
1年次は、社会福祉の入門科目を学ぶとともに、対象者への直接支援だけでなく「地域」に働きかけるという視点や考え方を身につけます。
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2年次
- 福祉NPO論
- 生涯学習論Ⅰ
- 地域福祉論Ⅰ
2年次は、多様な福祉の実践を通して、地域支援の担い手の動向や課題を学び、地域支援・地域福祉への理解を深めます。
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3・4年次
- 福祉行政と地域社会
- 多文化ソーシャルワーク論
- ソーシャルワーク専門実習(高齢・地域)
より広い観点から地域福祉の実践に必要な知識と技術を身につけます。希望する進路に応じて、社会福祉協議会や高等学校福祉科などでの実習に参加します。

行動を起こして、地域福祉と向き合っています。
今、最も関心があるのは、地域福祉です。ゼミでは愛知県内の認知症啓発プロジェクトに携わり、若い世代に認知症の症状や対処について伝えるカードゲームを制作。サークルでは地域の高齢者や子どもに関する活動に励んでいます。多様な現場に積極的に出て行動力を鍛えながら、すべての人が安心して暮らすための福祉をあらゆる角度から追究していきます。
太田 紗羽さん
社会福祉学部 3年 愛知県 熱田高等学校出身
卒業生VOICE

- 2016年3月卒業
- 前納 眞友子さん 三重県 神戸高等学校出身
就職決定先: 社会福祉法人 鈴鹿市社会福祉協議会
地域の皆さんとの連携が、
よりよい“ふくし”の力に。
在学中は社会福祉の実習、障害のある方の余暇支援やノートテイク、災害ボランティア活動など、数多くの“実践”に挑戦。幅広い視点で地域に役立ちたいと思い、社会福祉協議会に就職しました。4年目の現在、地域包括支援センターの社会福祉士として地域の高齢者の方々の個別支援を担当。じっくりと話を伺い、相談内容に応じた福祉サービスや専門機関・施設をご提案しています。また、MSWの方から寄せられる、患者さんの退院支援の相談にも対応。複雑な事情が重なるケースが増えているため、多職種連携が欠かせません。病院、行政、自治会など地域の皆さんと力を合わせ、一人ひとりが安心して暮らせるまちづくりに貢献したいと考えています。