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【アジアパラ競技大会】社会福祉学部 藤井渉准教授がNHKラジオに出演しました

メディア
2026年10月19日

社会福祉学部の藤井渉准教授がNHKラジオ「夕刊 ゴジらじ」に出演し、10月18日~10月24日に開催される第5回アジアパラ競技大会(2026/愛知・名古屋)について解説しました。

表題 アジアパラ大会を前に、バリアフリー化の現状について
日付 2026年10月16日(月)17:25~17:55
媒体 NHKラジオ 夕刊ゴジらじ つながるラジオ
NHKラジオ・ウェブサイト
概要 番組では、10月18日に開幕するアジアパラ競技大会を前に、本学社会福祉学部の藤井渉准教授が会場や周辺駅のバリアフリー整備状況の視察報告を行いました。藤井准教授は、駅のホームドアや大型エレベーター、競技場内の車椅子席や補助犬用トイレなど、当事者の意見を反映したきめ細かな配慮があることを紹介しています。また、出場する本学の学生選手やゼミ卒業生の廣瀬順子選手を紹介し、本大会が障害者を「アスリート」として捉え直す機会になることの意味について指摘しました。
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藤井准教授は、アジアパラ競技大会の開催にあたってパラスポーツの歴史や会場周辺のバリアフリー整備、出場選手、そして大会の持つ社会的意義について、自身の視察や選手との対話を通じて語られた言葉を交えながら紹介しました。

アジアパラ競技大会の開催とパラスポーツが果たす社会的役割

1.障害者スポーツの歴史と意識の変革

1975年に大分県で開催された「フェスピック競技大会」(アジアパラ大会の前身)に尽力した医師・中村裕氏らの取り組みは、日本の障害者観を大きく変える契機となりました。中村医師は、当時、日本では障害のある人は「安静にすべき患者」と見られることが多かったのに対し、イギリスでは「社会人」と認識されている格差に直面しました。パラスポーツの大会は、スポーツとしての大会であると同時に、障害に対する理解を深める機会となっています。

2.当事者目線で行き届くアクセスと駅のバリアフリー整備

大会のメイン会場となる名古屋市瑞穂公園陸上競技場へ向かう交通アクセスや駅では、名古屋市が管理する市営地下鉄ではホームドアが全駅に設置が完了し、最寄駅である瑞穂運動場西駅ではバリアフリートイレが2つ設置されていたり、30人乗りの大型エレベーターが設置されています。視覚障害者を誘導する点字ブロックが競技場まで整備され、そこでは色のコントラストを際立たせる工夫も見られました。

3.当事者の声を生かした競技会場の環境づくり

競技会場の整備にあたっては、障害当事者の意見を聴き取りながら進められた点が大きな特徴です。会場内には約300席の車椅子用座席が配置されているほか、多機能トイレに加えて「補助犬用トイレ」が設置されるなど、当事者が安心して過ごせる環境が整えられています。

4.大会に挑むアスリートと競技の持つ魅力

今大会には、たとえば、日本福祉大学ではパラ水泳の井戸夢翔選手や岡島貫太選手、あるいは、前任校のご縁ではゼミ卒業生である視覚障害者柔道(パラ柔道)の廣瀬順子選手(パリパラリンピック金メダリスト)などが出場します。パラ柔道では、最初から互いに組み合った状態から試合が始まり、最後の数秒まで逆転のチャンスがあることが特徴です。

5.「アスリート」としての出会い直しと共生社会への期待

パラスポーツの最大の魅力の一つは、障害のある人を「障害者」という枠組みやフィルターを通して見るのではなく、一人の「アスリート」として捉え直し、出逢い直すことができる点にあります。あるいは、ブレード(義足)などを用いて競技に参加する姿は健常者スポーツにはなく、「身体の新たな可能性」を見ることができる場とも言えるでしょう。

※この記事は、藤井准教授の監修により解説を再構成し、まとめたものです。

藤井 渉(ふじい・わたる)

日本福祉大学 社会福祉学部 准教授

博士(人間福祉学)。社会福祉士。専門は障害者福祉論。障害のある方への支援について、歴史的な角度から研究。障害者の旅行支援の活動を通して、大阪で障害者福祉のNPOの立ち上げと運営に携わり、花園大学を経て現職。現在、NPOディフェンスなど各種NPOの役員、自治体や国の障害者施策に関する委員など。著書に『ソーシャルワーカーのための反『優生学講座』―「役立たず」の歴史に抗う福祉実践』現代書館、『障害とは何か―戦力ならざる者の戦争と福祉』法律文化社など。近著に、『わが子に障害があるとわかったときに読む本』KADOKAWA(2026年)。

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