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【防災週間】社会福祉学部の藤井渉准教授がNHKラジオに出演しました

メディア
2026年09月02日

毎年9月1日は防災の日、8月30日から9月5日までは防災週間です。熊本での地震、千葉や北陸での豪雨など災害が相次ぐ中、障害のある人やその家族、周囲の人たちは災害へどのような備えが必要になるのか、社会福祉学部の藤井渉准教授が以下のメディアに出演し、解説しました。

表題 災害時に障がい者に必要な支援
日付 2026年8月31日(月)17:00配信
媒体 NHKラジオ 夕刊ゴジらじ つながるラジオ 
NHKラジオ・ウェブサイト
内容 社会福祉学部の藤井渉准教授がラジオ番組に出演し、障害のある方やご家族における災害への備えと、必要な支援のあり方について解説しました。
災害時の不安を和らげるには、避難所で「迷惑をかけないか」という本人や家族の気持ちに対するサポート、あるいは医療情報の整理やヘルプカードの常備、自治体の「避難行動要支援者支援制度」への事前登録が有効です。避難所や施設側には、障害種別に応じた対応シミュレーションのほか、気持ちを落ち着かせる「カームダウンスペース」の設置、対話を通じた動線確認などの合理的配慮が求められます。また、周りからの誤解による精神的負担を軽減するためには、日常的な挨拶や交流を通じた地域での相互理解が不可欠です。藤井准教授は、周囲の理解に加え、当事者自身も避難所でできる役割を担えるようにするという視点も、互いに尊重し合い安心できる避難所環境づくりにつながると強調しました。

藤井准教授の解説は、障害のある人とその家族が災害時に抱える情報の入手や周囲からの視線・精神的負担といった課題に対し、事前準備・環境整備・地域コミュニティの3つの側面から検討し、5つの具体的な対策を示しています。

災害時に障がい者に必要な支援

1.当事者・ご家族による事前の備え

情報の整理と周知:非常時の連絡先、行動手順、医療機関の情報をまとめた紙を自宅の目立つ場所に貼っておく。
ヘルプカードの常備:服薬情報や必要な支援内容を記載した「ヘルプカード」を作成し、普段使うカバンなどに常時ぶら下げておく。
制度の活用と事前相談:自治体の「避難行動要支援者支援制度」に登録して個別避難計画を作成し、バリアフリー対応の避難先について事前に自治体へ相談しておく。

2.事業者・施設における設備と個別対応

緊急設備の点検:非常ベルや緊急放送システム、スロープや担架に加え、AEDの電源が入るかなど基本的設備を日常的に点検する。
光警報装置の導入検討:非常ベルや放送が届きにくい聴覚障害者のため、光の点滅で危険を知らせる装置の設置を検討する。
個別シミュレーション:車椅子ユーザーが防火扉を通過して避難する難しさなど、障害種別に応じた具体的な避難シミュレーションを行っておく。

3.避難所運営・行政による合理的配慮

行政手続きでの配慮:罹災証明書の発行手続き等において、視覚障害者への代筆を認めるといった柔軟な合理的配慮を行う。
カームダウンスペースの設置:パニック時や周りの目が気になる際に、気持ちを鎮めて一人になれる空間(カームダウンスペース)を確保する。
対話に基づく動線確認:避難所の設置者は当事者との「対話」を重視し、視覚障害者の移動動線(トイレへの行き方等)や不在時の対応を一緒に確認する。

4.地域社会の理解と役割づくり

周囲からの声かけと理解:周囲に迷惑をかけないか思い悩む家族の負担を理解し、少数であっても「大丈夫」と声をかけて安心感を与える。
日常的なコミュニケーション:普段からの挨拶や交流を通じて地域にどんな人がいるかを相互に認知し、二次災害を防ぐ土台をつくる。
被災者としての役割創出:単に支援を受けるだけでなく、避難所内で一人ひとりができる役割を担うことで環境に馴染み、安心できる場づくりにつなげる。

5.対話を通じた信頼関係の形成

まとめ:物理的な設備・制度の活用にとどまらず、日常の地域交流や避難所での「対話」を通じて心理的障壁(社会的障壁)を取り除くことが重要であり、支援を受ける側・与える側という固定観念を外し、同じ被災者として各自が役割を持つことが、災害時における真の安心感につながります。

※この記事は、藤井准教授の指導の下、解説の要点をまとめたものです。

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