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犀川スキーバス事故追悼集会と現地法要を執り行いました

お知らせ
2026年01月30日

 1985年1月28日早朝、スキー実習のため長野県内のスキー場へ向かっていた本学のバスが、長野市郊外を流れる犀川に転落する事故が発生しました。この事故により、教員1名、1年生22名、三重交通のバス乗務員2名、計25名の尊い命が失われました。

 本学では、事故の記憶と教訓を風化させることなく次世代へと継承していくため、毎年1月28日に学内での追悼集会と、現地での法要を行っています。

 事故から41年を迎えた本年も、犠牲となられた方々への追悼とともに、亡くなられた方々の意思を引き継ぎ、「学び」と「いのち」の尊さを胸に刻む一日となりました。

オリエンテーション

 追悼集会に先立ち、参列を希望する学生を対象に、原田正樹学長によるオリエンテーションが行われました。

 事故当時の報道や文集『かなしみをこえて』に触れながら、原田学長は、事故の背景や当時の状況を丁寧に説明しました。

 「大学の正規授業として行われた中で起きた事故であり、日本福祉大学には、今もなお果たし続けなければならない道義的な責任がある」と述べたうえで、安全管理とリスク意識の重要性、そして「ふつうのくらしのしあわせ」がいかに尊く、当たり前ではないかという本学の理念について、学生一人ひとりに向けて話されました。 学生たちは、その後、50周年記念館で展示されている事故当時の資料を見学し、追悼集会へと臨みました。

追悼集会

 追悼集会は、美浜キャンパス「友愛の丘」を配信拠点とし、半田・東海・名古屋の各キャンパスをオンラインで結んで同時刻に執り行われ、同窓生、教職員、学生あわせて296名が参列しました。

 「友愛の丘」は、亡くなられた方々を追悼し、事故の教訓を継承していくという想いを込めて、学園創立50周年事業の一環として整備された場所です。本集会は、犠牲となられた方々の「福祉を学び、社会に生かしたい」という遺志を受け継ぎ、実りある大学生活を送ることの重要性を再確認することを目的に、毎年実施しています。

 はじめに、若山知優さん(社会福祉学部3年/災害ボランティアセンター副センター長)が登壇し、犠牲となられた方々のお名前を一人ひとり読み上げました。

犠牲者のお名前を読み上げる若山知優さん
(社会福祉学部3年/災害ボランティアセンター副センター長)

 次に、原田学長による追悼の言葉が述べられました。追悼の言葉の中で、亡くなられた22名の学生の中に自身の高校時代の同級生がいたことに触れながら、事故がもたらした深い悲しみと、40年以上にわたり続くご遺族の想いについて語られました。

 「事故を風化させて過去の出来事にしてはならない。学生や教職員の命を守るために、大学としてできることを最大限に行い続けることが使命です」と述べ、慰霊碑に刻まれた『悲しみを二度とあらしめぬために』という言葉を紹介しました。

 また、「私たちが学ぶ日本福祉大学が、なぜ『ふくし』を大切にするのか。『ふつうのくらしのしあわせ』がいかに尊く、ありがたいことなのかを、そっと教えてくれる場所が、この友愛の丘であり、今は亡き皆さんからのメッセージだと思っています」と、述べられました。

追悼の言葉を述べる原田正樹学長

 続いて、丹羽亜瑠人さん(教育・心理学部2年/美浜キャンパス学生会会長)が、学生を代表して追悼の言葉を述べました。

 丹羽さんは、事故から41年が経過した今もなお、ご遺族や関係者の深い悲しみが続いていることに思いを寄せるとともに、昨年度、亡くなられた方々のお名前を読み上げる役割を担った経験や、50周年記念館で事故当時の資料に触れた際の心境を語りました。

 また、交通安全と「ふくし」との関わりについて、自身の家族の仕事にも触れながら言及し、「何気なく過ごせている日常こそが、かけがえのない幸せであることを忘れてはいけない」と訴えました。

 「先輩方への感謝の気持ちを胸に刻み、この思いを仲間たちと共有し、次の世代へとつなげていきたい」と、力強く語りました。

追悼の言葉を述べる丹羽亜瑠人さん
(教育・心理学部2年/美浜キャンパス学生会会長)

 追悼の言葉の後、参列者全員で黙とうを捧げ、アカペラサークルFigaroの歌声が静かに響く中、献花が行われました。

 一人ひとりが、亡くなられた方々の人生や想い、そして今ある日常への感謝を胸に、静かに手を合わせました。

現地法要

 同日、事故現場近くの長野県内では、同窓生、大学教職員、学生等あわせて19名が参列し、祥月命日の法要が執り行われました。

 はじめに、事故当時からお世話になっている寺院で法要が営まれ、全員で焼香を行いました。その後、事故現場へ移動し、現地慰霊碑に献花を行いました。

現地法要の様子

資料展示

 追悼集会にあわせて、友愛の丘に隣接する「50周年記念館」では、事故当時の写真や新聞記事、関係資料の展示が行われ、多くの参列者が足を運びました。

 展示を通して、事故の現実と、その後も続く多くの人々の想いに触れる機会となりました。

 本学はこれからも、犠牲となられた25名の方々のいのちに向き合い続け、その遺志を胸に刻みながら、安全で安心な大学づくりと、「ふつうのくらしのしあわせ」を支える人材の育成に取り組んでまいります。