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2024年度日本福祉大学セミナー開催報告 日本福祉大学 飯田セミナーを開催しました

レポート
2025年03月10日

日本福祉大学後援会は、全国各地にて日本福祉大学セミナーを開催しております。
2024年9月28日(土)にムトスぷらざにおいて日本福祉大学セミナー(飯田会場)を開催しました。

セミナーの様子

 
内容 時間
日本福祉大学飯田セミナー
テーマ「南信州から考えるこどもの貧困と支援のあり方」
講師:和田 浩 氏(社会医療法人健和会 健和会病院 小児科医)、他
総合司会・コーディネーター:宮國 康弘(日本福祉大学 社会福祉学部 社会福祉学科 講師)
以下の3部構成で開催

第1部 メインシンポジウム
「こどもの貧困を考える」 ◇講師:和田 浩 氏

第2部 事例・実践報告
報告① 川尻 彩織 氏(ファミリーケアステーションつなぐ)
「母子特化型訪問看護ステーションの実践報告」
報告② 松村 由美子 氏(NPO法人おしゃべりサラダ)
「子育て、そしてつながる」
「あったらいいな」から始まった飯田の子育て
報告③ 島岡 佐喜子 氏(阿智村こども家庭センター)
「こどもまんなか」こども家庭センターのできること
~阿智村こども家庭センターの取り組みと今後~

 

14:40~15:30

第3部 パネルディスカッション
◇シンポジスト・事例・実践報告者によるパネルディスカッション

15:40~16:30 

 第1部のシンポジウムでは、講師の和田氏が、貧困を抱えた親子は、貧困だけでなく、孤立・虐待・DV・発達障害・知的障害・精神疾患・慢性疾患・ひとり親など様々な困難を抱えている方も多く、支援が必要なのに支援が届いていない状態がみられるという現状について、データや実際にこれまで対応されてきた複数の事例を丁寧に説明されました。支援する上で多職種連携・地域連携が大変重要であり、深く理解し、共感を持つこと、援助に乗りにくい方へのコミュニケーションの取り方、一人で抱え込まずにチームで取り組みことなどが必要であると話されました。

 また、その後の第2部では、NPOや行政等でこどもの支援を行っている3名の事例・実践報告、第3部では事例・実践報告をした3名と和田氏によるパネルディスカッションを実施しました。

 参加者からは「広い導入から具体的な話までとても勉強になった。」、「医師への受診がきっかけで、貧困家庭の助けの機会になる話が良かった。」「改めて貧困について考えさせられた。」、「貧困についての考え方、情報をアップデートしていかなければならないと感じた。」、「居住地の近くにこのような活動をしている方がいることを知り、感動しました。」、「今後もこうした資源を作り出している現場の方の話を聞きたい。」などの感想が寄せられました。

 なお当日の様子は、中日新聞(2024年9月29日、アルプス版)で“小児科医・和田さん「共感が大切」こどもの支援 考える講演会「飯田」”として掲載されました。

以上