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日本赤十字社と日本福祉大学とのボランティア・パートナーシップ協定締結記念講演会を開催しました

レポート
2025年01月10日

 2025年1月9日、日本福祉大学美浜キャンパスにおいて、日本赤十字社と日本福祉大学とのボランティア・パートナーシップに関する協定締結を記念した講演会が開催されました。本講演会は、災害ボランティアセンターセンター長の髙村先生が司会進行を務め、日本赤十字社事業局パートナーシップ推進部部長の相澤達也様と、日本赤十字社救護・福祉部防災業務課課長の中村秀徳様を講師としてお招きしました。
 本講演会では、日本福祉大学付属高校生や学部在学生、教職員の約30名が参加されました。日本赤十字社の活動や理念を深く理解するとともに、地域社会における防災教育や避難所運営の課題について学ぶ機会となりました。日本赤十字社とのボランティア・パートナーシップ協定を基盤に、今後さらに多くの学生が実践的な学びを深め、地域社会の発展に貢献することが期待されます。

(左から)中村課長・相澤部長・丸山理事長・原田学長
(左から)中村課長・相澤部長・丸山理事長・原田学長
※関連リンク

講演会「日本赤十字社の活動と防災・地域づくりの取り組み」

 相澤達也様による講演は、「日本赤十字社の活動と防災・地域づくりの取り組み」をテーマに行われました。相澤様は本学社会福祉学部(第2部社会福祉学科)の1993年卒業生であり、冒頭では在学中の寮生活やサークル活動、さらには日本赤十字社への就職のきっかけとなったボランティア活動の思い出が語られました。
 続いて、日本赤十字社の歴史について紹介され、創設者の佐野常民氏が1867年のパリ万博を機に赤十字の「人道」理念を世界に広めたエピソードが共有されました。さらに、2025年に開催される大阪・関西万博で日本赤十字社が出展するパビリオンの概要も説明されました。
 また、関東大震災や令和6年能登半島地震での救護活動の実例を通じて、地域コミュニティにおける防災教育の重要性が強調されました。相澤様は、地域の「自助」と「共助」の力を高めるために、人々の「知識」、「意識」、「技術」を向上させ、「行動変容」を促すことが必要であると述べ、最後に日本赤十字社の使命である「人間のいのちと健康、尊厳を守る」ことの重要性をについて訴えられました。

災害時の避難所運営を学ぶシミュレーションゲーム

 続いて、中村秀徳様による災害発生後の避難所生活に関するシミュレーションゲームが行われました。このゲームでは、参加者が避難所運営者の立場となり、様々な事情を抱えた被災者を受け入れるシナリオを体験しました。

 中村様は、災害発生時の避難所運営では、利用者の多様な状況に応じたルールを策定し、それを共有し守ることの重要性について述べられました。参加した学生からは、「避難所を運営する側も被災者である可能性があるため、大変な状況下で自助・共助がいかに大切かを実感した」という感想が寄せられました。