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茅野市美術館で開催「寿齢讃歌ー人生のマエストロ19写真展」
毎年恒例の「寿齢讃歌ー人生のマエストロー」が、茅野市美術館で開催されました。【開催期間:9月13日(金)~9月25日(水)】
19回目となるこの写真展は、高齢者を被写体とした公募写真展です。
世界的な音楽写真家の故木之下晃先生(本学卒業生・客員教授)が、「市井で星霜を積み上げてきた人たちは皆『人生のマエストロ』。そこに刻まれた風貌を残すことは、後世への文化遺産になる。そして福祉を学んだ自分の福祉活動でもある。」との考えで、茅野市美術館で始められた写真展です。
本学も木之下先生が掲げられた寿齢讃歌のコンセプトに感銘を受け、また、本学に所縁の深い長野県での取り組みでもあることから、長年にわたって協賛をしています。
今年も全国各地より85作品の応募があり、多くの皆様が来場されました。
9月13日(金)、5年振りにオープニングセレモニーが開催されました。
挨拶にたった丸山悟理事長は、「少子高齢化が問題だといわれ、高齢化率など数字上のことがいろいろとネガティブに語られることが多い。もちろん社会制度上の課題はいくつかあげられるが、実際の日々のくらしの中では何も問題などなく、ふつうに暮らしている家族・高齢者のケースが多い。逆に今の状況を問題と捉えていることに対して『何が問題ですか?』と問うべきではないか。この写真展に展示されている写真一枚一枚が、そのことを物語っている。」と述べました。
また、今年から講師に迎えられた写真家石川直樹氏が、多忙な海外撮影の合間を縫ってセレモニーに駆けつけられました。
「19回という長きにわたって続いてきた寿齢讃歌は、全国的に見てもめずらしい写真展。どの作品にも、撮影者と被写体であるお年寄りとの心的な距離や関係性が写され、また、それぞれの写真から読み取れる情報が豊富で、見ていて飽きることがありません。」と挨拶をされました。会場の一角には、石川さんの作品や写真集も飾られました。
展示作品は、茅野市美術館「寿齢讃歌―人生のマエストローアーカイブサイト」でも公開されています。是非こちらからご覧ください。